NITS戦略 ~新たな学びへ~

NITS戦略

独立行政法人教職員支援機構(NITS)は、中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会「『令和の日本型学校教育』を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)」(令和3年11月15日)の提言を踏まえて、教師の新たな学びを模索していきます。

NITSにおいては、「研修観の転換」に向けて令和4年7月にNITS戦略を策定し、様々な取組を行ってきました。約1年半の試行錯誤を振り返った上で、今後のNITSとしての取組の方向性が明らかになるよう、NITS戦略を改定いたしました。

改定の主なポイントは、以下の通りです。

説明動画

下記には、NITS戦略や、それに基づき当機構が新たに実施している取組についての説明動画を掲載しています。

「研修観の転換」に向けて ~NITSと教育委員会等による「新たな教職員研修」の協働開発~

令和5年10月「都道府県・指定都市教育委員会管理・指導事務主管部課長会議」での配信動画

説明者 教職員支援機構 審議役(兼)次世代型教職員研修開発センター長 佐野壽則

令和5年度のNITSの「研修観の転換」に向けた新たな挑戦に関する説明動画

新たな教職員研修として立ち上げた「コア研修」、「教育行政リーダー研修」を始めとした令和5年度の取組概要

説明者 教職員支援機構 理事長 荒瀬克己

NITSの新たな取組に関する対談動画

新たな教職員研修として立ち上げた「コア研修」、「教育行政リーダー研修」を始めとした令和5年度の取組概要

出演者
  • 教職員支援機構 理事長 荒瀬克己
  • 同 戦略調整室 目見田紋未
進行 PwCコンサルティング合同会社 高橋洋平

令和5年度のNITSの新たな取組に関する説明動画

令和5年1~2月「都道府県・指定都市教育委員会管理・指導事務主管部課長会議」での配信動画

説明者 教職員支援機構 理事長 荒瀬克己

「NITS戦略 ~新たな学びへ~」に関する説明動画

令和4年9月「都道府県・指定都市教育委員会管理・指導事務主管部課長会議」での配信動画

説明者 教職員支援機構 理事長 荒瀬克己

NITSからの提案

「NITSからの提案」は、「研修観の転換」に向けた2年間の試行錯誤を踏まえたNITSとしての「気付き」をもとに、全国の研修担当者とともに教職員研修の質を上げていく上で、手掛かりになるのではないかと考えている発想や考え方を、「共通言語」として提案するものです。

今回の提案は一つの「仮説」であり、「研修観の転換」に向けた対話のきっかけになればと考えています。また、教職員研修について学び合う際の一つの教材としてご活用頂けると有難く思っています。
フォームを設けていますので、よろしければ、ご感想やご質問をお寄せいただければ幸いです。

また、個別にご感想やご意見をいただく場合は、「soudan@ml.nits.go.jp」までご連絡いただければ幸いです。

NITS戦略に基づく取組

1.研修マネジメント力協働開発プログラム

研修提供者の研修マネジメント力を高めることを目的に、「研修マネジメント力協働開発プログラム(略称:マネプロ)」を実施しています。「新たな教職員研修とはどういうものか」等の問いを立て、資料の読み込みや対話を重ね、試行錯誤を繰り返すもので、機構職員向けに実施していますが、新たに全国の教職員の皆様を対象としたプログラムも実施しています。

2.探究型研修

新たな学びの姿の実現に向けて、教職員が自ら問いを立て、協働的に探究する最先端の教職員研修として、「探究型」研修の開発を進めています。また、学校組織の内発的な改善を促進する、教育委員会等が行う「働きかけ」の向上を目指した研修の開発も進めています。

コア研修

「自ら問いを立て、実践の振り返りや対話、知識の習得を重ねながら、実践を展開することで、自他の価値観を捉え直し、新たな問いや実践に向かう」持続的な探究プロセスを提供し、このプロセスを通して、課題を探究する力や、探究的な学びをデザインし、マネジメントする力といった、教師にとって中核的(コア)に求められている力を高めることを目的とした研修です。1年コース(A(探究的な学び)B(学校課題)) と2年コースがあり、どちらも集合研修の後、実践期間を経て、複数回のオンライン研修を実施します。

教育行政リーダー研修

省察、事例共有、ケーススタディ、行動方針の策定や実践等を通して、教育委員会幹部職員等に求められる、視点・思考の根底を探り、課題を再構築する力や、学校の内発的な改善を促す力を高めることを目標とする研修です。
集合研修の後、実践期間としてのインターバルを空けた後、オンライン研修を実施します。

特定課題探究研修(働き方改革探究研修)

学校における働き方改革を組織的・協働的に展開していく力を涵養することを目的に、参加者が対話を通してそれぞれの働き方について考えたり、働き方改革への向き合い方を捉え直したりするプロセスを大切に考えている研修です。実践期間を挟むインターバル型研修であり、参加者の実践に伴走しながら、情報共有や対話の場の設定などの支援を行っていきます。

特定課題探究研修(生徒支援探究研修)

「私たちは、どのように子どもたちと関わるのか」という問いを基に、子どもたちに対する自身の関わり方を捉え直すきっかけを醸成することを目指した研修です。参加者同士の対話や文献の読み込みを通じた内省の時間を大切にしています。初日の研修から2日目の研修までのインターバル期間中には、情報提供や参加者同士の対話の場を設け、参加者の実践に伴走し、支援を行います。

3.動画教材

全国の学校教育関係職員に豊富で質の高い研修機会を提供するため、いつでもどこでも研修が可能となるよう「校内研修シリーズ」を始め、講義動画などの研修教材を提供しています。

シリーズ「これまでの研修、これからの研修」

NITSでは、研修観の転換に向けて様々な試行錯誤を行っています。
本シリーズでは、よりよい研修の在り方に向けて問うていく契機となるよう作成・共有しています。

4.「新たな教職員の学び」協働開発推進事業

「令和の日本型学校教育」における新たな教職員研修の開発を行うとともに、新たな教職員研修の企画立案・運営を担う人材の育成を図ることを目的とした委託事業です。

5.連携教職大学院を対象とする地域センター事業

機構では、教職大学院等を有する大学との連携協力協定の締結によって構築してきた全国的なネットワークをさらに推進し、教員研修の高度化、体系化、組織化の実現に一層寄与することを目的として、地域における都道府県等と大学の連携・協働の拠点となる地域センターを開設しています。

実践記録・関連記事

NITSが、「研修観の転換」に向けて取り組む中で得られた気付きや、発信してきた情報を公開していきます。

1.実践記録

NITSでは、職員が「研修観の転換」に向けた自らの試行錯誤を振り返り、「実践記録」として綴ることを推奨しています。今後、随時綴られた「実践記録」を公開していきます。

連載「研修観の転換」に向けた教職員支援機構の挑戦 "研修を、面白く"

文部科学教育通信にて隔週で連載された教職員支援機構 審議役 佐野壽則による記事を掲載しています。

2.関連記事