人権教育推進研修(研修参加者の声)
令和7年6月4日(水曜日)から6月6日(金曜日)までの3日間の日程で「人権教育推進研修」を開催しました 。研修参加者にインタビューし、感想を伺いました。
本研修に参加した感想をお聞かせください。
私は教育委員会で社会教育主事をしています。今回の研修には、学校で教壇に立つ先生や、全国の指導主事など、さまざまな立場の方が参加されていました。意見を交わす中で、「立場が違えば、見方や感じ方もこんなに違うんだ」と驚きました。同時に、「あ、私だけじゃなかったんだ」と思える瞬間もたくさんありました。不安や悩みは自分だけのものじゃないと分かって、すごく安心しました。
本研修に参加する前と後で印象が変わったことはありますか?
参加前は「新しい知識をたくさん得る研修」だと思っていました。でも実際は、知識が“増える”だけじゃなく、“深まる”研修でした。「ここで学んだことを、誰かに伝えたい」と思えた研修は、今回が初めてです。講師の先生の話や、データに裏付けられた説明を通じて、自分の理解に自信が持てるようになり、言葉の選び方も学ぶことができました。
また、グループでの対話や意見交換の時間もとても貴重でした。講義をただ聞くだけでは、疑問や気づきがそのまま流れてしまいがちです。でも、少し立ち止まって「今日の学びをどう感じたか」「どんな疑問が残っているか」を考える時間があったことで、学びが自分の中にしっかりと定着しました。さらに、そのリフレクションを他の参加者と共有することで、「自分も同じことを感じていた」「その視点はなかった」という発見があり、学びが広がっていきました。この『振り返りと対話』の積み重ねによって、研修は「知識を得る場」だけでなく、「考えを深める場」としての意味も持つようになったと感じています。
本研修の内容をどう活かしていきたいですか?
今回の研修で、「安心して発言できる空間」をつくること、それも人権教育なんだと感じました。学校や公民館での研修、さらには就学前の子どもたちや保護者への人権教育にもつなげたいと思っています。「もしかしたら間違っているかもしれないけど、言ってみてもいいよ」という雰囲気をつくること。それが子どもたちを始めとする学習者にとっても大切な学びになると実感しました。
これから参加する方へ伝えたいことはありますか?
準備はいりません。そのままの自分で飛び込んで大丈夫です。たくさんの学びと出会いがあって、きっと「来てよかった」と思える研修です。私自身、とても楽しく、そして大きな気づきを得られました。
「背伸びせず、からっぽで来て、たくさん持って帰る」――そんな研修でした。