アクセシビリティについて
方針
独立行政法人教職員支援機構のウェブサイトでは、「JIS X 8341-3:2016 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」に対応することを目標とし、アクセシビリティの確保と向上に取り組んでいます。
対象範囲
独立行政法人教職員支援機構のウェブサイト (https://www.nits.go.jp/)。
ただし、PDF ファイル, Excel ファイル, Word ファイル、一太郎ファイルを対象から除きます。平成29年4月11日以降に制作する PDF ファイルについては、アクセス性に十分配慮していくものとします。
目標とする適合レベル及び対応度
JIS X 8341-3:2016 の適合レベル A に一部準拠。
担当部署
独立行政法人教職員支援機構 総務企画課
達成基準ごとの方針
独立行政法人教職員支援機構のウェブサイトは、JIS X 8341-3:2016 適合レベル A 準拠を目標とし、WCAG 2.0 の各達成基準のうち、適合レベル A のすべて及び適合レベル AA の一部について、以下の方針に則り制作しています。
原則 1: 知覚可能 - 情報及びユーザインタフェース コンポーネントは、利用者が知覚できる方法で利用者に提示可能でなければならない。
ガイドライン 1.1 テキストによる代替: すべての非テキストコンテンツには、拡大印刷、点字、音声、シンボル、平易な言葉などの利用者が必要とする形式に変換できるように、テキストによる代替を提供すること。
1.1.1 非テキストコンテンツ: 利用者に提示されるすべての非テキストコンテンツには、同等の目的を果たすテキストによる代替が提供されている。
対応方針: 「非テキストコンテンツに関する達成基準」を参考にしつつ、代替情報となるテキスト情報を適切な用法と分量で配置し、マシンリーダブルなHTMLソースコードとなるよう実装します。
ガイドライン 1.2 時間依存メディア: 時間依存メディアには代替コンテンツを提供すること。
1.2.1 音声のみ及び映像のみ (収録済): 収録済の音声しか含まないメディア及び収録済の映像しか含まないメディアは、次の事項を満たしている。ただし、その音声又は映像がメディアによるテキストの代替であって、メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く。
対応方針: コンテンツ(記事)はテキストによる提供を原則とします。収録済の音声のみ、或いは映像のみのメディアを用いる場合は、当該記事を補足するための従属的用途に限ります。或いは、当該記事をメディアによって代替するものとし、そうであることを明確にラベル付けします。
1.2.2 キャプション (収録済): 同期したメディアに含まれているすべての収録済の音声コンテンツに対して、キャプションが提供されている。ただし、その同期したメディアがメディアによるテキストの代替であって、メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く。
対応方針: コンテンツ(記事)はテキストによる提供を原則とします。音声コンテンツを用いる場合は、当該記事を補足するための従属的用途に限ります。或いは、当該記事をメディアによって代替するものとし、そうであることを明確にラベル付けます。
1.2.3 音声解説、又はメディアに対する代替 (収録済): 同期したメディアに含まれている収録済の映像コンテンツに対して、時間依存メディアに対する代替コンテンツ又は音声解説が提供されている。ただし、その同期したメディアがメディアによるテキストの代替であって、メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く。
対応方針: コンテンツ(記事)はテキストによる提供を原則とします。映像コンテンツを用いる場合は、当該記事を補足するための従属的用途に限ります。或いは、当該記事をメディアによって代替するものとし、そうであることを明確にラベル付けします。
ガイドライン 1.3 適応可能: 情報、及び構造を損なうことなく、様々な方法 (例えば、よりシンプルなレイアウト) で提供できるようにコンテンツを制作すること。
1.3.1 情報及び関係性: 何らかの形で提示されている情報、 構造、及び関係性は、プログラムによる解釈が可能である、又はテキストで提供されている。
対応方針: 「情報及び関係性に関する達成基準」を参考にし、適切かつ論理的な構造を持つ、マシンリーダブルな HTMLソースコードとなるよう実装します。
1.3.2 意味のある順序: コンテンツが提示されている順序が意味に影響を及ぼす場合には、正しく読む順序はプログラムによる解釈が可能である。
対応方針: 文書の論理構造や文脈の流れに即した記述順の HTMLソースコードによって実装します。
1.3.3 感覚的な特徴: コンテンツを理解し操作するための説明は、形、大きさ、視覚的な位置、方向、又は音のような、構成要素が持つ感覚的な特徴だけに依存していない。
対応方針: 各ページに配置される固定文言において、感覚的な特徴に依存する説明を行いません。「感覚的な特徴に依存する説明」は、コンテンツ記事文中に登場しやすいため、記事の校正段階で本件の不適合事例の発見と修正を行っていきます。
ガイドライン 1.4 判別可能: コンテンツを、利用者にとって見やすく、聞きやすいものにすること。これには、前景と背景を区別することも含む。
1.4.1 色の使用: 色が、情報を伝える、動作を示す、反応を促す、又は視覚的な要素を判別するための唯一の視覚的手段になっていない。
対応方針: 色のみに依存した視覚的手段をとりません。
1.4.2 音声の制御: ウェブページ上にある音声が自動的に再生され、3秒より長く続く場合、その音声を一時停止又は停止するメカニズム、もしくはシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズムが利用できる。
対応方針: 不必要に音声情報を使用しません。必要に応じて使用する場合は、ブラウザがネイティブに提供する UI Wedget をそのままの姿で、音声操作の対象としてユーザに提示します。
1.4.3 コントラスト (最低限): テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。ただし、次の場合は除く。
対応方針: テキストコンテンツならびに、画像中に配置された文字についてテキスト色とその背景色のあいだに少なくとも 4.5:1 のコントラスト比があるようにします。意味構造の把握のために重要な枠線についても、同様に 4.5:1 のコントラスト比があるようにします。
1.4.4 テキストのサイズ変更: キャプション及び文字画像を除き、テキストは、コンテンツ又は機能を損なうことなく、支援技術なしで 200% までサイズ変更できる。
対応方針: 各種ブラウザの基本機能を用いた文字サイズ変更を阻害するような実装は行いません。また大きな文字サイズへ変更した場合も、コンテンツや機能を損なわないよう実装しています。
1.4.5 文字画像: 使用している技術で意図した視覚的提示が可能である場合、文字画像ではなくテキストが情報伝達に用いられている。ただし、次に挙げる場合を除く。
対応方針: テキストを用いて同じ視覚的な効果が得られる場合、情報を提示するのに画像を用いず、テキストを用いるようにします。例えば、なんらかの概念を図版に表して掲示しているケースでは、その図版が示す概念をまずテキストによって表現、説明します。
原則 2: 操作可能 - ユーザインタフェース コンポーネント及びナビゲーションは操作可能でなければならない。
ガイドライン 2.1 キーボード操作可能: すべての機能をキーボードから利用できるようにすること。
2.1.1 キーボード: コンテンツのすべての機能は、個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく、キーボードインタフェースを通じて操作可能である。ただし、その根本的な機能が利用者の動作による始点から終点まで続く一連の軌跡に依存して実現されている場合は除く。
対応方針: コンテンツのすべての機能が、個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく、キーボードインタフェースを通じて操作可能となっているようにします。
2.1.2 キーボードトラップなし: キーボードインタフェースを用いてキーボードフォーカスをそのウェブページのあるコンポーネントに移動できる場合、キーボードインタフェースだけを用いてそのコンポーネントからフォーカスを外すことが可能である。さらに、修飾キーを伴わない矢印キー、 Tab キー、又はフォーカスを外すその他の標準的な方法でフォーカスを外せない場合は、フォーカスを外す方法が利用者に通知される。
対応方針:
フォーカスを外せなくなる箇所を作りません。ただし、UI 動作整合性のため、フォーカス可能な対象を特定範囲にあるものへ限定する場合はあって良いものとします。
(例:非ブラウザネイティブのモーダルダイアログが「モーダル」であるために、フォーカス可能範囲をモーダルダイアログ内に限定する場合)
ガイドライン 2.2 十分な時間: 利用者がコンテンツを読み、使用するために十分な時間を提供すること。
2.2.1 タイミング調整可能: コンテンツに制限時間を設定する場合は、次に挙げる事項のうち、少なくとも一つを満たしている。
対応方針: コンテンツに時間制限を設けません。
2.2.2 一時停止、停止、非表示: 動きのある、点滅している、スクロールする、又は自動更新する情報は、次のすべての事項を満たしている。
対応方針:
カルーセルやスライドショーのような UIを配置する場合、自動で次へ進む動作を一時停止可能なように実装します。
自動更新されるコンテンツは利用想定を持ちません。
ガイドライン 2.3 発作の防止: 発作を引き起こすようなコンテンツを設計しないこと。
2.3.1 3回の閃光、又は閾値以下: ウェブページには、どの1秒間においても3回を超える閃光を放つものがない、又は閃光が一般閃光閾値及び赤色閃光閾値を下回っている。
対応方針: 閃光を放つような視覚演出を用いません。
ガイドライン 2.4 ナビゲーション可能: 利用者がナビゲートしたり、コンテンツを探し出したり、現在位置を確認したりすることを手助けする手段を提供すること。
2.4.1 ブロックスキップ: 複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップするメカニズムが利用できる。
対応方針:
HTMLのドキュメントアウトラインを適切に構築し、アクセシビリティ支援技術がそれをブロックスキップのために利用できるようにします。
他、「ブロックスキップに関する達成基準」に示されている実装方法を用います。
2.4.2 ページタイトル: ウェブページには、主題又は目的を説明したタイトルがある。
対応方針: その主題又は目的を説明した適切なタイトルをコンテンツページごとに決定します。そのタイトルが<title>や最上位の<h1>の内容となるべく、HTMLコーディングとシステム実装を行います。
2.4.3 フォーカス順序: ウェブページが順を追ってナビゲートできて、そのナビゲーション順が意味又は操作に影響を及ぼす場合、フォーカス可能なコンポーネントは、意味及び操作性を損なわない順序でフォーカスを受け取る。
対応方針: 操作手順、 UIの状態、コンテンツの文脈の流れに対して、フォーカスの順序が矛盾したり乖離することの無いよう、実装を行います。
2.4.4 リンクの目的 (コンテキスト内): それぞれのリンクの目的が、リンクのテキスト単独で、又はリンクのテキストとプログラムによる解釈が可能なリンクのコンテキストから判断できる。ただし、リンクの目的がほとんどの利用者にとって曖昧な場合は除く。
対応方針:
リンクテキストはそのリンクの目的が明瞭になるものを設定します。
リンクテキストをリンク先URLそのものにする場合は、そのすぐ直前にリンクの目的を示すテキストを置きます。URL文字列がリンクテキストとなる事例は、コンテンツ記事文中に登場しやすいため、記事の校正段階で本件の不適合事例の発見と修正を行っていきます。
2.4.5 複数の手段: ウェブページ一式の中で、あるウェブページを見つける複数の手段が利用できる。ただし、ウェブページが一連のプロセスの中の1ステップ又は結果である場合は除く。
対応方針: 常設のナビゲーションメニュー、サイトマップリンク、サイト内検索といった、複数の手段を提供します。
2.4.6 見出し及びラベル: 見出し及びラベルは、主題又は目的を説明している。
対応方針: 見出し及びラベルは、主題又は目的を説明する文言とする。
2.4.7 フォーカスの可視化: キーボード操作が可能なあらゆるユーザインタフェースには、フォーカスインジケータが見える操作モードがある。
対応方針: フォーカスインジケータ(フォーカスリング)を消去するようなスタイルを用いない。ただし、フォーカスインジケータが見えることで UI 上の混乱を招く場合を除く。
原則 3: 理解可能 - 情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
ガイドライン 3.1 読みやすさ: テキストのコンテンツを読みやすく理解可能にすること。
3.1.1 ページの言語: それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。
対応方針: HTMLソースコードの記述内容や、 HTTPレスポンスヘッダの内容から、コンテンツの言語種別を機械的に判断可能としておきます。
3.1.2 一部分の言語: コンテンツの一節、又は語句それぞれの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。ただし、固有名詞、技術用語、言語が不明な語句、及びすぐ前後にあるテキストの言語の一部になっている単語又は語句は除く。
対応方針:
CMSテンプレート上の固定内容については、言語種別をHTMLソースコードにて判断可能なように実装します。
コンテンツ記事文中に挿入される別言語の一節や語句に対して、言語種別をHTMLソースコードに明示するようなCMS実装は困難であるため、例外とします。
ガイドライン 3.2 予測可能: ウェブページの表示や挙動を予測可能にすること。
3.2.1 フォーカス時: いずれのコンポーネントも、フォーカスを受け取ったときに コンテキストの変化を引き起こさない。
3.2.2 入力時: ユーザインタフェース コンポーネント の設定を変更することが、コンテキストの変化を自動的に引き起こさない。ただし、利用者が使用する前にその挙動を知らせてある場合を除く。
対応方針: 状況の変化を開始する際は、submitボタンあるいはselect要素とともに実行を指示するボタンが用いられていることを確認します。実行ボタンが提供されていない場合は、状況の変化を引き起こすフォームのコントロールが変化する前に、何が起こるのかの説明が提供されていることを確認します。(ユーザインタフェースコンポーネントによる状況の変化に関する達成基準)
3.2.3 一貫したナビゲーション: ウェブページ一式の中にある複数のウェブページ上で繰り返されているナビゲーションのメカニズムは、繰り返されるたびに 相対的に同じ順序で出現する。ただし、利用者が変更した場合は除く。
対応方針: 全ページに渡り、ナビゲーションのメカニズムとして同一の構造を適用しています。
3.2.4 一貫した識別性: ウェブページ一式の中で同じ機能を有するコンポーネントは、一貫して識別できる。
対応方針: 同じ機能を有するコンポーネントには、一貫して同じ表現を用いており、一貫して識別可能としています。
ガイドライン 3.3 入力支援: 利用者の間違いを防ぎ、修正を支援すること。
3.3.1 エラーの特定: 入力エラーが自動的に検出された場合は、エラーとなっている箇所が特定され、そのエラーが利用者にテキストで説明される。
対応方針: エラーとなっている箇所を特定しやすくするために、目立つ視覚表現を用い、強調の意味づけをHTMLソースコード上に施します。さらにエラー理由を利用者にテキストで説明します。その説明文は、 HTML記述順として当該フォーム項目より手前に出現するようにします。
3.3.2 ラベル又は説明: コンテンツが利用者の入力を要求する場合は、ラベル又は説明文が提供されている。
対応方針: フォーム関連にはラベルまたは説明文を提供します。 <label>等のHTML記法を用いるのが原則だが、それによらずラベルや説明文を記述しなければならない場合、HTML記述順として当該フォーム項目より手前に出現するようにします。
原則 4: 堅牢 (robust) - コンテンツは、支援技術を含む様々なユーザエージェントが確実に解釈できるように十分に堅牢 (robust) でなければならない。
ガイドライン 4.1 互換性: 現在及び将来の、支援技術を含むユーザエージェントとの互換性を最大化すること。
4.1.1 構文解析: マークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては、要素には完全な開始タグ及び終了タグがあり、要素は仕様に準じて入れ子になっていて、要素には重複した属性がなく、どのIDも一意的である。ただし、仕様で認められているものを除く。
対応方針: HTMLの文法チェックを行い、不完全な部分を修正します。
4.1.2 名前 (name) ・役割 (role) 及び値 (value): すべてのユーザインタフェース コンポーネント (フォームを構成する要素、リンク、スクリプトが生成するコンポーネントなど) では、名前 (name) 及び役割 (role) は、プログラムによる解釈が可能である。又、状態、プロパティ、利用者が設定可能な値はプログラムによる設定が可能である。そして、支援技術を含むユーザエージェントが、これらの項目に対する変更通知を利用できる。
対応方針:
HTMLの文法チェックを行い、不完全な部分を修正する。
HTMLドキュメントアウトラインを機械抽出させ、不自然な部分を修正するフォームの入力コントロールを用いるべき箇所では、確実にそれを用います。デザイン優先の非ネイティブなUIを利用しません。