令和7年度NITS調査研究プロジェクトについて
教職員の学びに対する支援を充実させるためには、教職員の学びを取り巻く環境や学びの内実に関する信頼性の高い知識・知見が欠かせません。またそうした知識・知見は信頼性の高いものである必要があります。当機構では、研究者の参画を得ながら、教師の養成・採用・研修の改善に資する専門的・実践的な調査研究プロジェクトに取り組んでいます。令和7年度は以下3つの調査研究プロジェクトを実施しています。
①ニーズベースの研修支援モデルの構築と実装化
教師の継続的な学びを支えるシステムの構築に貢献するために、①研修ニーズの把握、②研修と学びの実態の把握、③研修の即時的・波及的効果測定に取り組んでいます。各自治体等とも連携しながら質問紙調査やインタビュー調査を行い、教職員がどのような研修ニーズを有しているか、それに基づいて教職員の研修をどう支援していくかを検討します。
②日常的な校内研修の充実
各学校において中心となるリーダーをどう育成するか、また校内研修の継続的な実施のための校内組織をどう構築していくかを解明し、全国的な校内研修のさらなる充実に貢献することを目的としています。質問紙調査や学校現場でのフィールド調査をもとに、校内研修におけるリーダーの役割や行動など、日々の校内研修が充実するために何が必要かを明らかにします。
③教職員等中央研修の評価・改善プロセスの質向上
当機構で実施している教職員等中央研修のうち、探究型中央研修・職階別中央研修に着目し、それら研修の評価規準やエビデンスに基づいた研修の改善プロセスについて有識者の助言・協力を得ながら、機構内で協働的に検討を行うとともに、その取り組みのなかで研修の評価・改善プロセスの質向上の在り方を追究していきます。
これまでの進捗や過去の調査研究プロジェクトの成果は「NITS調査研究プロジェクト一覧」で公開しています。