アクティブ・ラーニング授業実践事例
学校名:鹿児島市立山下小学校
教科等:1年体育科(平成28年11月)
単元名:みんなでつくって楽しもう!的当てゲーム(ボール蹴りゲーム)
考えを広げ、深めて課題を解決する力を育成したい
粘り強く取り組む
協働して課題解決する
思考して問い続ける
実践の背景
- 明治11年に創立された実践校は、時代を超えて変わらないものを大切にしつつ、それぞれの時代の要請に応じた様々な研究・実践に取り組み、その成果を多くの学校に公開しています。
- 本年度は研究主題「主体的に課題解決へ向かう子供を育てる授業づくり」を掲げ、対話を重視した「学び合い」と自己の学びを自覚するための評価活動に重点を置いた研究に取り組みました。
授業改善のアプローチ
- 自分の考えを広げたり深めたりしながら課題解決に向かうために、言葉で表現し合う「学び合い」、動きで表現し合う「学び合い」、言葉と動きをつなげる「学び合い」、わかるからできるへつなげる「学び合い」の場面を設定しました。
- 課題解決へ向けて試行錯誤したことを自覚したり、次の学びへの意欲を高めたりするために、自己の学びを振り返る場面を設定しました。
単元づくりのポイント
目標
- きまりを守り、仲よく運動したり、勝敗を受け入れたりすることができる。
【態度】 - 簡単な規則を工夫したり、攻め方を決めたりすることができる。
【思考・判断】 - 簡単なボール操作によって、ボールを蹴って的にあてるゲームができる。
【技能】
展開
ボール蹴りゲーム(全6時間)
- 1
「ボール遊び」と「ボール蹴りゲーム」の行い方を知る。
- 2
多様な蹴り方や蹴り方のポイントを見つける。
- 3
場や得点の工夫をし、的当てゲームを楽しむ。
- 4
場や得点の工夫をし、的当てゲームを楽しむ。
- 5
攻め方を工夫し、的当てゲームを楽しむ。(本時)
- 6
的当てゲーム大会を行う。
「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善
本時のねらい
チームでたくさんの的に当てるための攻め方を決めることができる。
授業場面より
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①学習課題を確認する
前時では的当てゲームのルールの工夫を考えた後、たくさん点をとるための作戦を考えるという新たな課題を設定していました。教師は、「前の時間は楽しかった?」と問いかけ、前時に楽しく学習できたことを実感している児童の気持ちに寄り添いながら、前時に設定していた本時の学習課題を確認しました。児童は、前時と本時の学習のつながりや本時の学習の目的が明確になったことで、学習に対する気持ちが高まりました。
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②作戦を考える
まずチームで作戦を考える場面を設定しました。児童は、強弱をつけてボールを蹴ったり、ねらう的を変えたりといった試行錯誤を繰り返しながら作戦を考えます。試しのゲームを行った後、全体で作戦を練り上げました。「的をねらう役割を決める」という班の発表に対し、教師は「どのように役割を決めたらいい?」と全体に問いかけたことによって、的の大きさや形と、個々の技能との関連を考えて決めるという改善の方向性を見出しました。
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③作戦を工夫・改善する
ゲームを行った後、結果をもとに、さらに作戦を検討する場面を設定しました。2回目のゲーム終了後、教師は2チームの倒れた的に着目し、勝敗の要因について考えることを促しました。児童は、2チームの結果を比べ、得点の高い的を倒すことの成否が勝敗に影響することに気付いたことで、ねらう的の順番や役割の工夫を考えたり、ねらう的の順番と役割を決める作戦を統合したりすることによって、作戦をさらに練り上げます。
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④学習を振り返る
学習を振り返る場面です。教師は「攻め方を考えることができたか」(思考・判断)、「ゲームを楽しむことができたか」(態度)の2つの視点からの振り返りを促しました。「難しい的から攻めたことでポイントがたまった」や「前はうまくいかなかったけれど、今日は20点いった」ことが「うれしかった」などの思いを共有することによって、チームで作戦を考えたり、楽しくゲームができたりした手応えを得ることができました。
報告者:研修協力員 窪