「研修マネジメント力協働開発プログラム(通称マネプロ)中国・四国版」について
令和7年5月30日(金曜日)、高知県教育センターを会場に、マネプロ(中国・四国版)を実施しました。(事前ガイダンス参加者23名、メインプログラム参加者21名)
マネプロ地域版とは、「研修観の転換」に向けて学び合うコミュニティの醸成や、それを通じた教職員研修の持続的な深まりに資するよう、各地域の研修担当者が「教職員の学び」の在り方を協働的に問い、考えあう機会を提供するものです。
「よい研修(教職員の学び)とは?」
本プログラムは、この問いについて、事前課題、事前ガイダンス、そして令和7年5月30日のメインプログラムを通じて参加者と共に考えてきました。
事前ガイダンスでは、高知県教育センターの皆さんが、新しく探究型研修を取り入れた経緯や、不安をわくわく感へと変えていくチームの成長の様子を軽快な土佐弁を交えながら語ってくださいました。
メインプログラムでは、午前に高知県教育センターが実施する「発展期教諭等研修(探究型研修)」を視察し、午後はその体験から得た気づきを共有する時間を設けました。
メインプログラム中の参加者同士の活発なコミュニケーションの様子から、お互いに発言しやすい場の雰囲気が醸成され、気兼ねなく意見を交わし、安心して対話できる関係が自然と築かれていたように感じました。
参加者の振り返りの一部を紹介します。
「研修とは何か。どういう研修なら気付きや変容を感じてもらえるのか、とても考えさせられた研修でした。」
「実際に、研修の様子を主催者、研修受講者としてではない立場で客観的に参観することができたのがとても参考になった。それを基に、グループで協議をすることができて学びが大きかった。」
「これまでは、探究型研修が求められていると言われてもイメージが持てなかった。しかし、授業研究のように実際の研修を見て、気づいたことや自分ならどう生かせるかを対話することで、探究型研修への具体的なイメージを持つことができた。」
「悩んでいたことがみんなに共通しており、少しずつ意見を出すことで方向性が見えてきた。」
「教員不足や働き方改革等の影響か、対話の時間が減ってきている。だからこそ、対話やつながりを意図的に作り出し、自己の在り方に気づき、探究を促すことの大切さを実感した。また、研修を見て気づいたことを書いた付箋を見て問いを立てる際、自分がどんな視点で見ていたのかに気づいた。このような問いを立てることが自己の在り方の気づきにつながり、さらに、その気づきを得るためには、無自覚な発言を価値づけて気づきに自覚させるファシリテーションが重要であることを学んだ。」
当機構としましては、今後も全国の教職員の皆様の学びに寄与できるよう、取り組んでまいります。