令和6年度研修マネジメント力協働開発プログラム(全国版)の実施について
令和7年2月26日(水曜日)に、リアルタイム・オンライン形式で「研修マネジメント力協働開発プログラム(全国版)」の第3回を実施しました。(参加者数154名、聴講者55名)
当機構では、「令和の日本型学校教育」を担う新たな教職員の学びの姿の実現に向けて、教育委員会等との協働による新たな研修の開発を進めています。令和6年度においては、「研修観の転換」に向けた「全国的な協働開発」を一層進めていけるよう、「研修マネジメント力協働開発プログラム(全国版)」(略称:マネプロ全国版)と名称を改め、プログラムを展開することとなりました。
本プログラムでは、「新たな教職員研修の在り方」に関わるテーマを設定し、短期・中期・長期の研修ビジョンを描き教育実践につなげていく一連の構想力や、学び手の変化を意識し研修を推進するためのデザイン力の向上を目指しています。
第3回では、令和6年6月の第1回で構想した取組がどのように進んでいったかを、結果だけでなくその過程に注目して発表いただきました。この発表会では、第1回から悩みを共有しているホームグループのメンバーだけでなく、参加者から共に取組を進めたい方として推薦いただいた聴講者を各グループに加え、それぞれの発表に対して対話を行いました。
研修参加者からは、
「以前の講義型で一方通行の研修では味わえなかった感覚を味わえました。資料を読み取り(インプット)、自分の考えを表現(アウトプット)し、また他者の考えを聞くことで、さらに自分の考えが深まっていくのを体感できました。」
「教職員の学びが生まれるために、自分に何ができるのかという答えのない問題について、仲間のリアルな実践を基盤にして、じっくり対話し、自分の経験とつなげることができました。」
といった感想をいただきました。
また昨年度の参加者で、今年度はファシリテーターとして参加いただいた方からは、
「初めは「正解がない」研修ということで、戸惑っていた記憶があります。ですが今は、正解がないのではなく「正解が決まっていない」、「正解は変わり続ける」のだと感じています。きっと、その時その時の「正解はある」、だから試行錯誤をやめない、そして変わることを恐れないことが大切だと考えました。」
と感想をいただきました。
当機構としては、本プログラムを通して、参加者の皆様とともに「新たな教職員の学び」の在り方を考えるコミュニティを築いていくことも一つのねらいとしておりました。引き続き、ここで得たつながりを私たちも大切にしていきたいと思います。