令和6年度小学校における外国語教育指導者養成研修の実施について

令和7年2月3日(月曜日)~5日(水曜日)に、当機構つくば本部において、「小学校における外国語教育指導者養成研修」を実施しました。(参加者数120名)

本研修は、小学校の外国語教育を担当する教諭や指導主事等が、学習指導要領に基づく外国語活動及び外国語科の実施を充実させるための推進方策を理解し、指導法や専門的事項を習得することを目的としました。また、参加者が小学校の外国語教育の改善を推進する指導力や、教職員の専門性向上を図る研修推進の方策を習得することも目指しました。

研修では、教育課程調査官からの講義や演習、実践発表をもとに、参加者自身の実践における改善ポイントを見出し、単元計画及び学習計画の改善に取り組みました。改善計画をもとにマイクロティーチング(模擬授業)を行い、参加者同士のリフレクションを通してさらなる改善を目指しました。また、研修での学びを推進者としてどのように生かしていくのかについて、対話を重ねながら学びを深めていきました。

研修参加者からは、

「外国語活動・外国語科の意義、学校で果たす役割など、今まであまり考えたことのなかった問いについて自分なりの意見を持てたことが一番の学びでした。児童の自己肯定感を高めるために最適な教科であること、学級経営や人間関係作りの手段として活用できる教科であること、つまり学校での教育活動にとって大きな役割がある、ということを認識できました。」

「実践者として、最終的に達成すべき目標は一貫して維持しつつ、言語活動の要素を損なうことなく、児童の実態や学力差に応じた支援の内容や量をどのように工夫すべきかを、さらに深く考えていく必要があると感じました。また、今回の研修を通じて、推進者としての自覚をより強くもち、その役割を果たしていくことが自分の課題であると認識しました。単元構成や評価の在り方に加え、児童が知的好奇心や向上心をもち、学ぶことに自然と没頭できるような授業デザインや学習環境を整えることの重要性についても改めて考えさせられました。外国語教育にとどまらず、他の教科や教育活動にも応用し、より良い学びの場を作ることにつなげていきたいと考えています。
さらに、研修では多様な立場の方々と意見を交わす機会が多くあり、その中で即座に適切なフィードバックを行う力や、相手の立場や背景を踏まえた上で『伝わる』ように話すことの大切さを改めて実感しました。この経験を通じて、今後は外国語指導者の育成という視点も意識しながら、自身の指導力をさらに高めていく必要があると感じました。」

といった感想をいただきました。

それぞれの学校において外国語教育は日々実践が重ねられています。「教育活動全体の中で外国語教育の果たす役割とは何なのか」、このような問いを持ちながら、引き続き全国の教職員の皆様の学びに寄与できるよう取り組んでまいります。