令和6年度生徒指導基幹研修の実施について
令和6年7月8日(月曜日)~12日(金曜日)に、当機構つくば本部において、「生徒指導基幹研修」を実施しました。(参加者数153名)
本研修は、学校や当該地域において指導的な役割を果たすべく、生徒指導に関する諸課題について検討・分析するとともに、学校内外の資源をマネジメントした組織的な生徒指導体制を構築するための手法等の習得を図るとともに、本研修後の実践を通して、 1)生徒指導に関する諸課題の改善に専門的知見を活用し、組織的な取組を推進する力、 2)学校や当該地域において教職員の専門性向上を推進する力を育成することを目的としました。
研修参加者からは、
今回の研修で特に重要と感じたものは、「生徒指導の構造(2軸3類4層)」における、発達支持的生徒指導の大切さである。今回の研修に参加するまで、自分の生徒指導の考え方は発達支持的生徒指導より、課題未然防止教育・課題早期発見対応・困難課題対応的生徒指導を重視していると感じた。課題がある、心配である子供ばかりに生徒指導を当てはめるのではなく、一人ひとりの個性やよさ、課題を見つめ、誰一人取りこぼすことのない生徒指導を行っていく必要があると学んだ。
いじめも不登校も、苦しい思いをしている子供側に立ち、寄り添った対応が必要である。子供に寄り添う対応は当然のように学校内、教員間で共有されていると思われるが、それが本当に子供に寄り添った対応なのか、対応する教員の先入観や思想が入っていないだろうかという問いを教員が持ち続ける必要性を感じた。子供の背景もめまぐるしく変わる昨今において、教員側も事例検討や研修を通して情報をアップデートしていかなくてはならない。
といった感想をいただきました。
本研修は、自身の教職経験と関連付けながら、発達を支える生徒指導や課題に対応するための指導や援助について知る中で、自身の生徒指導についての捉え方や組織的な生徒指導についての捉え方の特徴に気付いたり、考えが深まったりすることを目指して実施しました。引き続き、全国の教職員の皆様の学びに寄与できるよう、取り組んでまいりたいと思います。