長崎県教育センター研修講座にNITS職員がグループファシリテーターとして参加しました。

NITSでは、「新たな教職員の学び」協働開発推進事業として、教育委員会や大学等と連携し、「令和の日本型学校教育」における新たな教職員研修開発を行うとともに、新たな教職員研修の企画立案・運営を担う人材の育成を図っています。

今回、その一環として、「省察」を取り入れた研修構成に試行的に取り組まれている長崎県教育センターの研修講座に、NITSに派遣された特別研修員がグループファシリテーターとして参加し、協議運営に携わり、研修開発に関する学びを深めてきました。

参加した研修は、公立学校教職経験が15年経過した教職員を対象とした研修で、5月の前期講座、11月の後期講座から成るインターバル型の講座です。前期講座では、「①これまでの教育実践における、あなたの『よさや強み』は何ですか」「②あなたのよさや強みを育んできた過程において、教職員や管理職等から教えてもらったことや、心に残っている出来事は何ですか」「③これからあなたが勤務校において、自分のよさや持ち味である、学習指導や生徒指導等の高度な実践を展開しながら、若手や同僚に対して伝えたいことや働きかけることは何ですか」という3点について振り返り、参加者自身で今後行う個別研修テーマを設定します。その後、所属校で実践し、後期講座で、具体的な取組の発表、対話を通した省察を行うという流れです。

この後期講座に参加し、発表者の取組や行動、その時の気持ちが、どのような要因(価値観)から生まれたのかを問い、発表者自身の「ありたい姿」に気付いてもらい、今後の実践に再び向かってもらえるようファシリテートし、対話を促しました。
また、研修終了後は、参加者の学びの見取りを基に、研修運営担当チームとともに研修リフレクションを行い、次年度のよりよい企画立案・運営に向け、対話を行いました。

このように、特別研修員も「新たな教職員の学びの姿」の実現に向け、様々な方々と協働、試行錯誤しながら学んでいます。今回の経験を活かし、今後もよりよいファシリテーション、研修企画立案・運営をできるよう精進するとともに、全国各地の皆様と対話の機会をもっていきたいと思っています。