令和5年度教職員等中央研修(コア研修(1年コース))の実施について

7月31日(月曜日)から8月2日(水曜日)に、当機構つくば本部において、教職員等中央研修「コア研修(1年コース)」の最初の3日である、集合・宿泊型研修を実施しました。 本研修は、「自ら問いを立て、実践の振り返りや対話、知識の習得を重ねながら、実践を展開することで、自他の価値観を捉え直し、新たな問いや実践に向かう」持続的な探究プロセスを提供し、このプロセスを通して、課題を探究する力や、探究的な学びをデザインし、マネジメントする力といった、教師にとって中核的(コア)に求められている力を高めることを目的とし、今年度からNITSが初めて実施する「探究型」の研修です。 研修というと、研修内容として講義や具体的な演習が設定されており、それを指導する講師が前に立って進行する構成が多いですが、この3日間は殆どの時間を参加者同士の対話や振り返りの時間にあて、それぞれの視座や考え、経験から学びを深める場としました。長時間参加者同士で対話する時間や、各自の関心に応じて資料に向き合う時間、考えを振り返り省察する時間が、今回参加された方々の、今後の実践や学びへの後押しになれば幸いです。 集合・宿泊型研修のアンケートからは、 「研修に参加する前は、仕事をこなすだけで精一杯なところがあり、体も心もやや疲弊していたように思います。でも、内心は考えたいことがたくさんあり、自分を高めたいと考えていました。良い教育をしようと思ったら、当然、技術は必要だと思いますが、今回の研修が技術を学ぶための研修でなく、自分の内面を鍛える研修になっていたことがとてもありがたかったです。」 「何より、とても楽しかったです。自分自身で探究を体験することで自分の見方が広がったり、価値観を捉えなおしたりする喜びを味わうことができました。視座を意識した対話、振り返り、考えを揺さぶられる問い、考えを広げ、納得させられるお話……学びがデザインされた中に自分は入っていただけかもしれませんが、自分自身のこんな学びを止めたくない、こんな学びを生徒にも、他の先生にもと思う時間でした」 というような声をいただきました。 今回の研修に参加している方々は、これから年度末まで、「探究的な学び」をテーマに各所属先で実践のサイクルを回していきます。NITSも参加者の実践に伴走しながら、今後も情報共有や対話の場の設定をはじめとした支援を行っていきます。 NITSとして初めての探究型研修、NITS自身の挑戦も始まったばかりです。これからも様々な形でコア研修の取組を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。