令和5年度キャリア教育指導者養成研修の実施について

「キャリア教育指導者養成研修(第1回)」を、6月20日(火曜日)~23日(金曜日)に富山県にて実施しました。(受講者数82名)

つくば本部を離れて富山県に、熱意を持つ教職員と、キャリア教育の第一線で活躍する講師陣が全国から集合し、講義や演習を通じて、自ら持ち寄った自校の課題や研修中に生じた問いに対峙するなど、濃密な時間を過ごしました。

富山県は、経済界とのつながりを活かしたキャリア教育が非常に盛んです。本研修においても、民間企業の社長や代表取締役からなる「富山経済同友会」の方々と、キャリア教育について考えたり、富山県の先進的な事例を学んだりと、ここでしか得られない学びの深まりがある研修となりました。

「キャリア」という言葉を聞くと、「仕事」や「職業」と直接的に結び付けて考えがちですが、本来は多様な意味を含んだ言葉です。中央教育審議会による「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年)では、「キャリア」という言葉を「人が、生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ね」であるととらえています。

キャリア教育は、子供たちが生涯のあらゆる場面で自分の役割を果たしながら自分らしい生き方を実現していけることを目的とした、「生きる力」そのものに通じる非常に重要な教育活動であると言えます。子供たちのことを思い、今後より一層キャリア教育の充実が進むことを願っています。

(第2回は8月22日(火曜日)~25日(金曜日)に同じく富山県にて実施します。)