中堅教員研修 11月25日

本日午前は、愛媛大学の平松義樹名誉教授による講義・演習「生徒指導の推進」、午後は岡山大学の高旗浩志教授による講義・演習「新しい学びの推進」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -ベテラン、若手教員、みんなで力を出し合って生徒指導に取り組みたい 平松先生の講義の中で「教師集団への5つのお願い」の1つ、「中間的集団」の育成の内容にあった「分かる・できる・楽しい授業」という言葉が印象的でした。面白い授業には、現実的な「機能性」と既存の知識を変化させる「新奇性」が必要ということがわかりました。 校内で研修などをすると、経験が多い分どうしてもベテラン教員が主導になってしまいがちですが、若手教員にも気付きがあると思います。一部の教員だけでなく教員全体で実践しないと意味がないので、これまで個別にやってきたものを、みんなで力を出し合って生徒指導に取り組んでいきたいです。 また、午前の最後に「厳しさ」についてのVTRが流れましたが、教員が生徒に厳しくすることの意味や、子どもがすることをすべて受け入れることが必ずしも正解ではないという内容に共感しました。私自身はどちらかというと厳しく指導してしまう方ですが、VTRのように厳しくすることはせずに、子どものすべてを受け入れている教員もいます。そういった教員にも正しい厳しさとは何なのかを伝えたいと思いました。 -子どものお手本になれるように、まずは教員から 私は、研修に参加する前から、自分が変われば周りも変わるという意識を持って、生徒指導にあたってきました。午前の講義にあった車の例で、自分がドライバーで、左右に意思と行動、前が未来で後ろが過去、どちらに進むかは自分で選択するという話を聞いて、そのとおりだなと思いました。 私もそうですけど、ネガティブな言葉を使いがちですが、同じものを表現するのであれば、ポジティブで建設的な言葉を用いることが大切だと感じました。年配の教員も多い中で、有難いことに生徒・教員ともに私のところに相談に来てくれる機会が多いので、「○○さんは、こういうところを頑張っているので、こういう部分をいかしたらどうですか」などと、視点を変えてポジティブな言葉でアドバイスができるようになりたいと思います。 教員も子どもも、よりよい集団作りのために何ができるのか。摩擦がない人間関係を築くために、まずは教員がどうしたら子どもたちのお手本になれるのか考えていきたいです。 -学習カウンセラーとしての教師になるために 午後の講義を聞いて、生徒が学習主体になることの大切さを実感しました。実際の授業の映像や高旗先生のお話を聞いて、支持的風土が重要だということはわかりましたが、残念ながら、私の所属している中学校では難しいなと感じました。努力しない教員が一人でもいる状態では支持的風土を作り出すことはできません。個人の努力だけでは成り立たないので、学校全体で取り組まないといけないと思いました。それには、教師が学習カウンセラーになることが必須だと思います。「教える側ではなく、学ぶ側に立ち続けること」、「答えを見つける学習から、自分の思いをつくる学習へ」、これらが出来るようになるために、必要なことは何なのか、再度考え直したいです。 本日まで一週間この研修を受講して、カリキュラム・マネジメントや組織マネジメントの講義もありましたが、どれも連動しているなと思いました。全てのことはチームマネジメントに繋がりますし、自分の働き方も変えなきゃなと感じました。私の学校に気になる先生がいますが、この研修の中でいくつもの講義を受けていくなかで、その原因が何なのかに気付くこともできました。学級と同じで教員も個性を発揮して、それが子どもたちに向いて、「学習する集団」を作っていければと思います。 自校にとって最優先で取り組むことは何なのか、研修が折り返し地点に入った現段階ではまだ明確になっていませんが、研修最終日にまとめてから学校に戻りたいと思います。 この研修で学んだこと全てを一気に取り組むことは難しいですが、バランスを見ながら一つずつ進めていきたいです。