学校安全指導者養成研修 9月11日

本日は、東京学芸大学の渡邉正樹教授による講義「「学校事故対応に関する方針」について」と、(株)社会安全研究所の首藤由紀所長による講義「災害安全危機管理体制の現状と課題」、学校事故事例報告3件の講演を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -不審者侵入への対策 無関係の人間を校内へ入れないために、始業時間から終業時間まではすべての門を閉めるという対策は行っていますが、始業前は何時に来るかわからない職員や生徒のために誰かが早朝から門に張り付いて開け閉めするということもできず、開けっ放しになっているのが現状です。また、門が閉まっていたとしても乗り越えられてしまえばおしまい、という現状もあります。どうしたって、不審者の侵入を100%防ぐということはできないのだと思います。他校では外国人が侵入してきて、日本語が通じないため何をしに来たかもわからなかったという事案を知り、本校でも念のために英語での立ち退かせ方を職員間で共有したところでした。このように、「もし侵入者を防ぎきれなかったら?」というケースも想定して、1つずつ地道に共有していくことも大事だと思っています。 -どれだけ外部と連携できるかがカギになる AEDを使用すべきかどうか迷う現場に直面した際、「いざ使うとなると怖い」「もっと悪化させてしまったらどうしよう」という不安から、AEDを使用する自信がない教職員が多いというアンケート調査結果を知りました。その背景には、救命講習に参加しても、AEDや心肺蘇生マネキンの数に限りがあり、代表者しか体験できないということも関係しているかもしれません。全員が受けている講習でも、実際に体験した人と見て学んだだけの人では、いざという時の自信にも大きな差が出ると思います。私の県では、病院からマネキンを30体お借りしているため、全員が胸骨圧迫と人工呼吸を体験できます。学校現場での応急処置の重要性を感じて動いた当時の担当者と、それを理解してくださった病院…どちらかの思いが欠けていたら構築しなかったシステムだと思います。協力的な機関だとしてもまずはこちらから働きかけなければ機能しません。外部の機関に、どれだけ協力を要請できるかが、学校安全にも大きく影響してくると思います。 -「きっと大丈夫」という考えは捨てること 遺族の方々のご講演を聞いて、胸が締め付けられる思いでした。 3名のご遺族みなさんが繰り返しおっしゃっていた「まさか自分の子どもが」という言葉が強く印象に残っています。きっと現場にいた先生がたも、まさか自分の学校で事件や事故、災害が起こるとは思ってもみなかったと思います。講演の中では、児童が倒れたときも、先生に「さっきまで元気だったからきっとたいしたことはない」という正常化バイアスが働き、必要な処置がされなかったという事例がありました。その場にいた先生たち一人一人に正常化バイアスが働くと、偏った思い込みが激化しやすくなること(=集団浅慮)も学びました。我々は今日、これらの現象を知ることができたのですから、いざ事件や事故が起きたときは、自分や周りの職員がそのようなバイアスにかかりやすいということを自覚しながら、行動することができると思います。

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