学校組織マネジメント指導者養成研修 9月5日

本日は、早稲田大学の河村茂雄教授による講義・演習「やる気を引き出すヒューマンリソース・マネジメント」と、上越教育大学の安藤知子教授による講義・演習「特色ある学校づくりのためのカリキュラム・マネジメント」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -学年間を超えた共有を 講義の中で、横軸に「同僚・協働性」、縦軸に「自主・向上性」をとった散布図から自校のタイプを知るという演習がありました。私の学校は自主・向上性が高く、同僚・協働性にばらつきがあるという、上に偏ったタイプだと思います。特徴としては、「各教員の恣意的なやり方にゆだねられていて、足並みがそろっていない」という点が挙げられます。学年内の結びつきは強いのですが、学年間の結びつきが今ひとつです。規模の小さい学校ですから、他校に比べれば連携することも難しくはないと感じました。まずは各学年主任が意思疎通を図れるような会議の場を設けて、学校目標の理解を共有していくところから始めたいと思っています。 -ミドルの立場で若手にできることとは 若手の気質が変わってきた、という話は目上の先生がたからよく耳にします。相談や意見交換を積極的に行わない若手が増えてきたということです。今日の講義でも「以前は飲み会など、若手が上司に相談しやすい場があった」「上司の姿を見て学んでいくものだった」というお話がありましたが、たしかに最近は飲み会も盛んには行われなくなりました。乗り気でない若者を誘うほうが空気を読めていなくてナンセンスなんてこともあったりします。そんな時代の中で、私も若手への接し方を悩んできました。しかし、「忙しそうな上司に自分の相談を持ちかける勇気がない」という若手の視点を知り、迷うよりもまずはこちらから声をかけてみようと思いました。お互いが空気を読み、遠慮し合うより、教員の醍醐味や面白さをまずはこちらから伝えることで、相談しやすい関係性を築いていきたいと思っています。ゆくゆくは「自分とその若手」だけでなく、全体の風通しをよくしていって、建設的な教員組織にしたいです。 -「ダイアログ」思いを語ること デジタル用語だと思っていたダイアログという言葉ですが、「互いにわかり合うことを目的に、自分の思いや考え、教育観やビジョンを開示し合い、分かち合うこと」という意味があることを初めて知りました。昔はたしかに理想を熱く語り合う先輩や、それを聞いて頷く自分がいましたが、いつの間にかその光景を目にしなくなったことに気づかされました。愚痴は減らないのに、理想は減っていく、というのはとても悲しいことだと思います。どうしても弱みに目を向けがちになってしまいますが、強みから考えていくことで、愚痴を言い合う場を、理想を語り合う場にかえていけたらと思っています。