学校組織マネジメント指導者養成研修 9月4日

本日は、兵庫教育大学大学院の浅野良一教授による講義・演習「学校組織マネジメントの実践に向けて~学校の戦略マップを作る~」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 ―重点事項を絞り、小集団から全体へ これまでは、「あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ」と思って、結局何も達成できないということが多かったですが、重点事項は3~5つに絞り、そこに力を入れて達成することで、他のところも良くなっていくということが新たな発見でした。 午後の班での演習や、他の班の発表を通して、どこの学校でもミドルリーダーの活用が課題だと気付きました。「25%の人が動きを変えると全体が変わる」「燃えにくいベテランより燃えやすい若手から燃やす」と浅野教授のお話にもあったように、小集団のミドルリーダーがはっきりとしたビジョンをもってモチベーションが増してくれれば、そこから若手教職員も刺激を受けて、学校全体が活性化すると思います。 私は教育委員会に所属しているので、教育委員会から学校の管理職へ伝え、そこから市全体に広げていきたいです。本日学んだ内容を短い時間の中でどう伝えていくか、これから整理していきたいと思います。 ―段階を踏んで導き出す学校ビジョン 午前中に行った「わが校のありたい姿(めざす学校像)」で、子どもに対して、教職員にとって、保護者に対して、地域に対して、その他(教育委員会、入口校・出口校等)に対して、めざす学校像を色分けしたラベルに書き出し、それを似た内容ごとにグルーピングしてタイトルを付けるという個人演習をして、段階を踏んでビジョンを導いていくことを学び、これまで曖昧だったビジョンが整理されました。自分がやりたいと思うことと、学校教育目標をどのように繋げたらいいのかがわかりました。 自校では学校教育目標がどのようにして設定されているのか、その過程が共有されていませんでした。個人ではなく組織としてみんなで同じ方向を向いていけるよう、学校に戻ったら、まずは校長がどのような戦略をもっているのか、自分がよく理解することから始め、若手教職員にわかりやすく伝えられるようにしたいと思います。 ―常に提案し続ける「攻めの経営」 問題がないように見えるから現状維持でいいということではなく、マイナスをゼロにして、そこからプラスへと、常に問題点を見つけてプラスに向けた提案をし続ける「攻めの経営」という言葉が印象的でした。 教員が中心となって保護者にもビジョン作りから関わってもらえば、現在は子どもの学力や進学先にも関心のない保護者でも一緒に子どもを育てるという意識が高まると思います。地域の方にも協力してもらい、多くの人から意見を聞くことができれば地域貢献にも繋がりますし、校外からの学校に対する良い評価が教職員の耳に入れば励みになり、さらに教職員の意欲が向上すると思います。コミュニティスクールからの刺激も大切だと思いました。 午後の演習では、班で1つの事例校の学校戦略マップを作成したので、学校に戻ってから、本日の講義・演習の内容を踏まえて、自校の学校戦略マップを作成し、組織的としてのビジョンを意識しながら仕事をしていきたいと思います。