次世代リーダー育成研修 8月27日

8月26日から30日の間、「第2回次世代リーダー育成研修」を開催しています。 本日は、筑波大学の根津朋実教授による講義・演習・協議「カリキュラム・マネジメント」と、群馬大学の高橋望准教授による講義・演習・協議「学校ビジョンの構築」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -教育課程とカリキュラムのちがい 講義の中で、教育課程とカリキュラムのちがいについて知ることができました。そもそも2つの言葉を意識して使い分けたことはなく、なんとなくカタカナのほうが響きが良いという理由で用いることが多かったです。実際は教育課程がPDだとしたら、カリキュラムはPD”CA”まで含んだ概念であるということがわかりました。そして、演習で”CA”の部分が全くできていなかったことを認識でき…「カリキュラム・マネジメント」という言葉を安易に使ってはならなかったと感じています。この問題についてグループでも話しましたが、やはり授業や行事はやりきったら終わりで、振り返りをして次に生かすということをしていない学校は多いようです。努力を労って終わらせるのではなく、きちんと事後チェックの場を設けなければなりませんね。 -教師が前例踏襲したがるワケ カリキュラム・マネジメントがPDCAサイクルをきちんとまわすことだとすると、それができていない背景には、教育現場に「前例踏襲型」が根強く残っているからだと感じます。特に前例踏襲だと感じるのは、学校行事です。1から学校行事を作るとなると、とてつもない時間と労力を要してしまいますから、「前回失敗がなかったのであれば、今回も同様で!」と楽なほうに流れてしまうんです。大変な思いをして新しいことをやって、その結果大きな失敗をするなんてことは避けたいのです。ただ、それは「1から作ろう」とするからこそ、そう考えてしまうのであって、実際は「小さな改善の連続」でよいのですよね。行事って、大きな失敗はなくても、小さな改善点はたくさんあると思います。それを「全体としてはうまくいったから、まあいっか」で終わらせずに次回に生かすことで、少しずつPDCAサイクルがまわっていくかもしれません。 -ミッションはあるけどビジョンは… 自校のミッションとビジョンを話し合うという演習がありましたが、我々のグループは、自校のビジョンを持っているメンバーが一人もおりませんでした。簡単に言えば、ミッションは「旅に出る理由」、ビジョンは「旅の目的地」です。ミッションは自校が社会的に果たすべき使命であり、対象や方法、内容をひとつひとつおさえていけば言葉に表すことは難しくないのですが、ビジョンとなると、うまい言葉が見つかりませんでした。そこが明確になれば、教員の方向性が定まり、個々の力の総和以上の力を発揮できる組織になれるのではないかと思います。まずは自校のビジョンがなんなのか、校長と話してみたいです。