中堅教員研修 8月15日

8月13日~23日の間、「第3回中堅教員研修」を開催しています。 3日目である本日は、午前に帝京大学の小入羽秀敬准教授による講義・演習「タイム・マネジメント」、午後に明治大学の諸富祥彦教授による講義・演習「メンタルヘルス・マネジメント」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -弱音が吐ける職員室づくり 「同僚からのサポートがあると、長時間労働等によって抑うつ状態になってしまった教員の抑うつ感が低下する」ということを聞いて、非常に考えさせられました。 私の勤める学校で、精神的な理由で病気休暇を取っている同僚がいます。体調を崩してしまう前に、私からもっとコミュニケーションをとっていればなにか違ったかなと後悔しました。今後同じことが起きないように、相手の立場に立って気持ちを想像し、自分が出来ることは何か考えていきたいです。講義の中で、こちらが「大丈夫?」と声をかけてしまうと、相手は「大丈夫じゃないことに気づかれている」と感じてしまい、余計に追い詰めてしまう可能性があるというお話があったので、「昨日の夜なに食べた?」とか「最近どう?」のような、日常的なことから会話を始めて、弱音が吐ける職員室をつくれたらと思います。 -労働時間削減に向けて業務分担の見直しを 長時間労働への対策として、学校以外が担うべき業務は外部委託することが望まれますが、同じグループの受講者の地域では、給食費や学校徴収金の管理は教育委員会が会計システムで行っていると聞き、とてもいいなと思いました。そのことで実際に教員の労働時間の削減につながったそうです。まだ学校には「学校のことは全て学校が行う」「教員は生徒のためにプライベートよりも仕事を優先する」といった感覚があるかと思いますが、多忙で自分が倒れてしまっては元も子もありませんから、業務分担の見直しをもっと積極的に行っていきたいと思いました。登下校時の児童の見守りは地域の方やPTAの方にお願いしたり、学校調査に関する集計・入力などの単純作業は、外部業者に委託したり、方法を考えていきたいです。 -常に穏やかな管理職を目指したい 「学校の柱である管理職が常に穏やかでいれば、他の教員がいつでも相談できるような雰囲気が生まれる」というお話がありましたが、本当にその通りだと思いました。 私自身、教務主任として新しい学校に移動したばかりのとき、慣れない環境で主任を務めるプレッシャーから、不安・負担感を強く感じていました。そんなとき、学年主任の先生だけでなく校長先生も声をかけて下さったおかげで、なんとか頑張れたことがあります。その校長先生は、私のように着任したばかりで支援が必要な教員にだけでなく、全教員に分け隔てなく他愛のない話をして下さる方です。そのような先生が学校のリーダーだとみんな気持ちよく仕事ができると思います。管理職になると、業務量の多さだけでなく学校経営や保護者対応といったことからストレスを強く感じると聞きますが、私も常に穏やかで教員に慕われるような管理職になりたいです。