次世代リーダー育成研修 8月7日

本日は、午前に関西外国語大学新井肇教授による講義・演習・協議「生徒指導の推進」、午後に早稲田大学藤井千春教授による講義・演習・協議「新しい学びの推進」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -「いじめゼロ」でなく「いじめ見逃しゼロ」 午前の講義では、不登校児童生徒数やいじめの認知件数などたくさんのデータをもとにお話しいただきました。その中でも特に、「めざすべきは、『いじめゼロ』でなく『いじめ見逃しゼロ』」というお話が印象に残っています。私の勤務している学校では、いじめの調査に対し、いじめはほとんどないと回答しています。講義を聴いて、私達が見えないところで発生しているのかもしれないという危機意識を持ったので、学校に戻ったら現状を共有し、組織的な対応ができるような体制を考えていきたいです。 -生徒目線の生徒指導を 私は、生徒指導に関する研修を担当しています。研修を企画・運営する中で、生徒指導についてはこんな感じだろうというのをわかっていたつもりでしたが、その内容がさらに肉付けされたように感じます。これまで生徒指導と聞くと、教師目線で児童や生徒に向けて行うものという意識がありましたが、そうではなく生徒目線で行うことにより、子供達に対してよりよい影響があることを学ぶことができました。 講義の中で、日本全国のうち自殺率の低い町を取り上げた書籍の紹介がありました。その中で自殺率が低い理由として挙げられている「いろんな人がいたほうがよい」「ゆるやかにつながる」といった自殺予防因子を学校にも取り入れることで、子供達にとって居心地の良い学校を考えていけるような研修をつくっていきたいです。 -教師と生徒との対話的な学び 「主体的・対話的で深い学び」は私の学校の研究キーワードで、校内研修を行ったりしているのですが、対話的な学びをどのように実現するかが課題に思っていました。午後の講義を聴いて、これまで対話的な学びというと生徒同士の対話に重きを置いて考えていたのですが、それだけでなく、例えば授業中に生徒が発したちょっとしたつぶやきを大切に拾ってあげることで学びを高めるなど、教師と生徒の対話にも目を向けるという視点をいただけ、課題を解決していくための思考の幅が広がったように思います。