中堅教員研修 7月26日

本日は、信州大学の伏木久始教授による講義・演習「新しい学びの推進」と、兵庫教育大学の谷田増幸教授による講義・演習「道徳教育の推進」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -子どもの”思考”がアクティブである学び アクティブ・ラーニングと聞くと、大勢の子どもたちが手を挙げる授業や、班での協働的な活動がある授業がイメージされがちです。確かにそのような授業がアクティブ・ラーニングである場合もありますが、大切なのは「子どもの思考の状態」がアクティブであるかどうかであり、上記のような表面的な姿勢や活動形式だけの問題ではないことを再確認できました。たとえば「寒流と暖流、良い漁場になるのは?」という地理の授業において、理科や日常の事象との関連性を結びつける学習方法をご紹介いただき、「思考の状態」がアクティブな学びを私も体験・実感することもできました。その教科だけでは単なる暗記になってしまい、子どもたちにとって「テストが終わればどうでもいい知識」として忘れ去られてしまうことでも、他の教科や既存の知識、日常の体験と結びつけることで、子どもは初めて「覚える」のではなく「考える」ことをするんですよね。自校でも、教科の連携について検討する場を設けたいと思っています。 -方法は色々あるけど、目指す方向は一緒 主体的学びとは。対話的学びとは。深い学びとは。グループワークで、それぞれについて1つ1つ自分の考えを話せたこと、他県の先生のお考えを知れたことが大変有意義でした。新しい発見があったのは、指導方法です。先生一人ひとり、アクティブ・ラーニングに関するオリジナルの指導方法があることを知りました。しかし、その目的については「子どもたちが学習を好きになること」や「子どもたちが自分なりに学び方を培うこと」など、「そうだよね」と再確認し合うものばかりでした。それって、全国の先生たちが今、同じベクトルを向き始めているってことですよね。抽象的でわかりにくい課題ではありますが、自分の県だったらどんな方法で、この共通の目的を遂げていこうか、教材化に奮闘しようと思います。 -多様な意見を活かしきる力量 道徳の授業が難しいのは、子どもたちの感じ方に正解・不正解がないことです。例えば読み物を教材として主人公の気持ちを考える時、答えが文中に書いてあるなら、それは読解(国語)であって、道徳ではありません。だから道徳では、文中に書いていないことを子どもたちが一生懸命考えるわけですが、子どもって我々じゃ到底思いつかないような視点からたくさん発言をくれるんです。なるほど、とこちらが感心してしまうこともあれば、それはちょっと共感できかねるなあと思うことまで様々ですが、考えそのものに正解・不正解がない以上、どんな意見も否定してはいけないのです。ですから最初は、子どもたちから出てくるであろう意見を予めできるだけ思いつこうと必死でしたが、やはり限界がありました。答えを想定して待ち構えることもある程度は必要ですが、それ以上に、想定外の意見に対してもとっさに受け止めて、うまく換言して子どもたちに返すことができれば、もっと深い学びに発展していくと思います。この力は、他教科の授業でも活かせるような教師力の基盤になると考えています。

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