中堅教員研修 7月24日

本日は、島根大学の中村怜詞准教授による講義・演習「コミュニティ・マネジメント」と、明治大学の諸富祥彦教授による講義・演習「メンタルヘルス・マネジメント」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 -地域連携という言葉に初めてワクワクした 正直ちょっと面倒だと思っていた地域連携ですが、笑いあり苦悩ありの成功事例をたくさん聞き、うまくいったらどんなに生き生きした学校になるだろうと楽しくなりました。私は小学3年生を担当しておりますので、地域学習として商店や工場へ見学に行くことがあります。「見学」という名の通り、地域の人々の働く様子を見て学ぶ学習ですから、その職業に対して関心は持てても、その地域への貢献についてまでは考えが及ばないと思います。せっかく地域と連携するのであれば、子どもたち自身も地域の一員として共に経験できるような学習ができたら地域への愛着もさらに強まるのではないかと思います。そのためには地域の方々に今よりもっと協力してもらわなければなりませんし、協力してもらうためにはまずは学校と地域の目指すビジョンが同じ方向を向いていなければなりません。学校、地域、それぞれにとってメリットのある地域連携をして、子どもたちに座学だけでない学びの場を提供していきたいです。 -中堅教員として、できる雰囲気作り 講義の冒頭、諸富先生に突然「立って。はい、じゃあ今から20人とハイタッチしてください。どうぞ。」と言われ、思わず笑ってしまいました。周りからも「えー!」という笑い声が聞こえつつ、みんなで恥ずかしそうに、でもニコニコとハイタッチをしました。そこからは私を含め他の受講者の方もみんな笑顔で演習に取り組めたので、受講者同士の距離も一気に縮まりました。「雰囲気」って、その場一人ひとりの意識変えを地道に行わなくても、たった一人の振る舞いや言葉でガラッと変わるんだと思います。最も影響力のあるのは校長ですが、私達中堅教員だって、雰囲気作りのできる立場にあるのではないでしょうか。今日の演習で周りの先生がたに共感してもらえたり、「自分だけが悩んでいるわけじゃないと知って安心した」と言ってもらえたりしてとても嬉しかったので、私も率先して周りに目を配り、「最近どうですか?」と聞いてみることから始めようと思います。ちなみに自分自身のストレス解消法は、愚痴がたまる前に我慢せず聞いてもらうこと、そして週末にお肉をたくさん食べることです。相手が必要な方法と一人でもできる方法、そのどちらもあると、心が安定するのでおすすめです。 -メンタルヘルスの意識改革を 教員が持っている、学校や教員に対する固定観念をかえていく良い発想を頂けた講義でした。精神的な不調を感じても、病院へ行くことができずに潰れてしまう教員が多いと聞いて、はじめはそのとおりだと感じました。教員は大勢の子ども、保護者、地域と関わっていますから、世間にどう見られているか、どんな噂をされてしまうかを常に考えてしまいます。講義の中で、「悪化するまで我慢しないこと。熟睡できない状態が5日続いたら受診」と聞き、自分の中で重く考えすぎていたのかなあと気持ちが軽くなりました。職場の誰かが”明らかにまずいぞ”、というところまでボロボロになってしまう前に、「病院に行きなよ」と深刻すぎないテンションでサラリと伝えられる明るく優しい空気を作りたいです。教師になってから、つらい経験を一度もしたことのない人なんていないと思いますから、同じ苦しみを知る者同士、受診へのハードルは下げていきたいですね。