カリキュラム・マネジメント指導者養成研修 7月9日

7月8日より、カリキュラム・マネジメント指導者養成研修を実施しています。 本日は、午前に大阪教育大学の田村知子教授による講義「カリキュラム評価によるカリキュラム改善」、午後に筑波大学の根津朋実教授及び甲南女子大学の村川雅弘教授による講義・演習「「カリキュラム・マネジメント」におけるカリキュラム評価の手法」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 ―子供たちの姿を通して自分たちを振り返る 私の勤務している学校では、職員アンケートに記載された反省点をもとに、次年度のカリキュラムを作成しています。職員をグループに分け、提出されたアンケートに記載された内容ごとに、どのように改善すべきか検討を行います。その結果を、職員全体に共有し、さらに検討すべき課題が見つかった場合は、再びグループで検討を行い……と、課題ごとにブラッシュアップをしながら作成しています。それを踏まえ、講師の先生から紹介のあった「カリキュラムマネジメント・モデル」の図表を勤務校に当てはめて考えてみると、カリキュラムのPDCAのうち、C(評価)の部分が、教科の担当に任せっきりになってしまっており、全体での共有が弱いことに気づきました。子供たちの姿を通して、教職員である私たちがやっていることの価値付けや振り返りを全体でしっかり行えるようにしてきたいです。 ―用途や目的に合わせたカリキュラムの評価方法を 今日の講義・演習では、3つのカリキュラムの評価方法を学びました。ワークシートで比較することで、それぞれの特性を理解することができ、用途や目的によって適した評価方法があることや、状況に合わせて評価方法を組み合わせることで、より効果が高まるということがわかりました。在籍校に持ち帰って他の先生方と共有し、自分の学校にはどの方法が適しているか、考えてみたいと思っています。 ―学校の強みや弱みをどう活かしていくか 今日の講義や演習を受けて、学校の強みや弱みをどのように活かしていくのかを考えていきたいと強く思いました。強みは今後どのように活かしていけるのか、弱みはどのように転換し強みとなるよう変えていけるのかを考えていくことが大事だということを実感しています。 また、若手の先生はカリキュラム・マネジメントにあまり関心がないようなのですが、若手だからこそ思いつける斬新なアイデアもあるのではないかと思っています。そうしたアイデアと、教育委員会や教育センターなど外部からの力を借りながら、自分の学校が今後どのような手立てを講じていけばよいのか、皆で考えていきたいです。 ―教職員全員が自分ごととして学校のことを考えるために 私は、県の教育センターに勤めており、学校の先生方に向けてカリキュラム・マネジメントに関するサポートブックを昨年度末に配付しました。カリキュラム・マネジメントとは何かという理論的な内容や研究協力校の事例などの実践的な内容を掲載しているのですが、なかなか現場の先生方に広がっていないのが現状のようです。どのようにすれば、校長先生だけでなく教職員一人一人が自分のこととしてカリキュラム・マネジメントを捉え、学校をつくり上げていくという意識をもてるようになるのかを考えています。現場の先生方にカリキュラム・マネジメントについてしっかりと伝えていきたいです。