体力向上マネジメント指導者養成研修 6月19日

6月18~21日の間、「体力向上マネジメント指導者養成研修」を開催しています。 本日は、午前は國學院大學の杉田洋教授による講義と、桐蔭横浜大学の佐藤豊教授による講義、午後は各部会に分かれ事例発表・協議・講義・演習を行いました。 受講者に感想を伺いました。 ー学校行事を子ども主体で開催したい 下妻中学校の事例にあった「生徒主体の取り組み」は、ぜひ自校も参考にしたいと思いました。 すでに自校では、生徒が主体で取り組む体を動かす行事を検討中で、学年レクの実行委員を立ち上げたところでした。生徒自身がやりたいことを提案し、実行するまでの話し合いや作業も生徒に行わせ、教員は陰で支えるだけにできれば、自分たちでつくりあげた自分たちの行事という意識が芽生えると思います。そうすれば、体力アップだけでなく、生徒間のコミュニケーションが増えクラスの団結につながったり、リーダーの育成が促進されたり、主体的な学びが行われ、子どもの生きる力が育つと思いました。 ー教員の意識改革が必要 子どもの体力向上を図るためには、トップダウンではなくボトムアップで生徒が主体の学校行事を行うことが重要だということ、生徒主体で行事を決めていくには、教員が生徒を信用することが必須だということを学びました。 われわれ教員は、「代々うまくいってきた体育祭はこのままの形で継続していきたい」「生徒に任せるより教員が進めた方が確実で手っ取り早い」というように、守りに入ってしまいがちです。そんな教員の意識を変えて、生徒を信じて待ってあげることが大事だと思いました。ポートボールを球技大会で新たに増やしたいという案が生徒から出たら、得点の仕方などのルール決めや、暴言を吐くなど相手を精神的に傷つけた際のルール違反の線引きはどうするかなど、生徒に任せてみようと思います。 ー生徒同士が支え合える雰囲気を作りたい 全子どもが運動するようになるためには、学校の土壌づくりが大切ということに考えさせられました。 中学校学習指導要領解説に「心身が健康であることは大切であり、食事・睡眠・運動の大切さについて改めて学ぶ必要がある」という記述があるように、子どもが健康に育つためには運動が不可欠ですが、運動をする子としない子の二極化が進んでいる現状です。体育祭や球技大会などの運動行事は、全員参加が必須なので、運動が苦手で乗り気でない生徒は苦痛かもしれません。そんな生徒にも主体的に運動に取り組んでもらうためにはどうすべきか。たとえ失敗をしても笑われることのない雰囲気、頑張ったことを認め合える雰囲気づくりが大切だと思いました。これは大人にもいえることかと思いますが、自分の苦手なことや失敗したことを他人に笑われると、頑張る気力がなくなってしまうのではないでしょうか。運動が苦手な子にそんな思いをさせないために、運動が得意な子が苦手な子をサポートするような生徒同士の関わり方を指導できたらと思います。