中堅教員研修 5月29日

本日は、神田外語大学の嶋崎政男客員教授による講義「スタッフマネジメント」、文部科学省の助言講師による演習「スクールコンプライアンス」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 ―数値化することで、状況を整理する 「コーチングの手法をたくさん学ぶ中で、スケーリング・クエスチョンが大切だと思いました。 たとえば、資料作りに困っている若手教員には、「いま何パーセントぐらい完成したと思う?」などと聞き、「60パーセント」といったように割合を考え、答えてもらいます。そして、「どこを補えば100パーセントになると思う?」と投げかけるというような手法です。 数値化することで整理して考えることができ、指導する側としても状況を把握できるので、とても良いと思いました。これから活用していきたいと思います。」 ―共感を示す言葉かけの大切さを感じることができた。 「コーチングのロールプレイングを行い、具体的なイメージを持つことができました。 一番参考になったのは、「子供が授業に集中しないので、途中で打ち切りました。もう辞めたいです」という相談を受けたときにどう返答するかのロールプレイングでした。 最初に「大変でしたね」「そういう時もありますよね」と、相談者の立場になって共感を示します。次に「でも、授業を受けられなくて子供たちは困っていると思いますよ」と相談をうけた立場から助言します。このように、二段構成で考えるのが有効なのだそうです。 相談者は、相談を受ける立場の人が、最初に、相談者の立場に立って共感してくれると、安心して話すことができるのだと思います。 普段から、まずは共感を示す言葉かけをするように心がけていきたいと思いました。」 ―他地域の先進事例を聞くことができ、参考になった 「スクールコンプライアンスでは、法令の解釈を学ぶだけでなく、受講者同士でそれぞれの学校の取扱が事例について、情報交換ができたのも良かったです。保護者・地域との連携についての協議では、島根県のコーディネーターを活用した取り組みの先進性に驚きました。 たとえば、コーディネーターと地域住民が連携し、地元の街並みを学ぶ遠足を企画し、地域住民から質問に答えてもらったり、普段は立ち入り禁止の場所に入れてもらったりしたそうです。学校と地域の中に、コーディネーターがしっかりと入り込んでいるのが素晴らしいと思いました。 こういった人材の活用には、まず行政との連携が不可欠だと思います。学校に戻ったら連携を進めていけるよう相談していきたいと思います。」