中堅教員研修 5月22日

本日は、午前に日本大学の佐藤晴雄教授による講義・演習「タイム・マネジメント」、午後は鹿児島国際大学の大坪治彦教授による講義・演習「生徒指導の推進」を行いました。 受講者の皆さんに、本日までの研修の感想を伺いました。 ー業務効率化のアイデアを発表する機会を作りたい 休日、部活があることにより家族との時間を十分にとることができないという悩みがありました。他のグループから「ノー部活デーを設ける」や「外部指導員を取り入れる」というご意見を頂き大変参考になりましたが、教育現場は前例踏襲的・慣例重視的な部分が大きいこともたしかで、大半の教師が同じように不満を抱いていても率先して解決策を提案できる雰囲気がないのが現状です。 そこで佐藤先生が講義の中でおっしゃっていた「日にちと担当者を決めて業務効率化のアイデアを発表する機会をつくる」ことから始めてみようと思います。年間を通して全教員に順々に機会をもたせることで、率先して提案のできなかった教員もこれを機に提案できるだけでなく、それがすべての教員に共有されることで、ひとつの研修の場になるのではないかと考えています。 ー改善につながるワークショップを行いたい タイム・マネジメントの演習で、「負担」や「負担感」のある課題業務を書き出して他のグループから解決策を書き込んでもらうことで、他の学校の取り組みや成果を知ることができました。また、自校の取り組みの中で成果のあった事例も他校に紹介することで、相互に情報共有ができたのが有意義でした。 形式を工夫し自校でもこのワークショップを行ってみようと思いますが、おそらくただ行っても、「そうだよね」「この業務はいらないよね」というだけで、業務の削減を実行せずに終わってしまう気がします。解決策を実行する前に、誰もがその解決策が有効であることに自信がなくなり、うやむやになり、実行しないまま終わることが今までにもありました。そこで、ワークショップを行う前に、結果の指標を設けて、「このくらいの削減結果が出るなら、その解決策を実行する!」と予め決めてみようと思いました。 ー組織全体や個の長所に目を向けた支援 生徒指導の講義の中で、「因果論ではなくシステム論で考える」ことと、「生徒のストロングポイントに目を向ける」ことを学びました。 今、私は不登校の生徒を受け持っていますが、学校へ行けない理由を聞いても「わからない」と言われて、困っています。原因がわからないので原因を排除することができず、不登校という結果をとにかく排除しようとだけ考えていました。 今日の講義を受けて、その子だけでなくその子を取り巻く学級や学校全体で原因がないかを考えてみることと、その子の弱みを改善しようとするのではなく強みを活かすことに発想を転換してみることが大事だと気づきました。 「予防的取組」という言葉があったように、まずは深刻化を防ぐという視点に立ち、肯定的・共感的な支援をしていけたらと思います。