いじめの問題に関する指導者養成研修 5月9日

5月7日~10日の4日間、「いじめの問題に関する指導者養成研修」を行っています。 本日は、兵庫県立大学の竹内和雄准教授による講義「ネットいじめの未然防止及び解決に向けた指導と対応」 神田外語大学の嶋﨑政男客員教授による講義「いじめの問題に関する保護者との連携、信頼関係構築の在り方」を行いました。 受講者の皆さんに本日までの感想を伺いました。 -生徒をとりまくネットの現状を把握し、相談を受け止められるようになりたい 「ラインのやり取りの事例では、スクショ(スクリーンショット)を取られて拡散される可能性や、自分の知らないところで密談をされている可能性があることから、生徒達がいかに悩んで返信しているのか考えることができました。 例えば、「Aちゃんうざいね」というメッセ-ジに同意したところ、同意した部分のスクショがAちゃんへ送られてトラブルになった、という事例もあったようです。 トラブルについて生徒から相談された時は、しっかりと話を受け止め、暴走せずに生徒の思いを尊重することを心がけたいと思います。 また、普段から「いま何が流行っているの?」と生徒に聞いて、生徒の間で流行っているアプリやSNS用語などの情報収集をしていこうと思います。」 -スマホ使用の実態を学び、指導のポイントを地域内に広めていきたい 「スマホを使用している小学生は27%おり、購入や使用についての指導は、小学校の入学式から行うべきという話に大変驚きました。 指導のポイントとして紹介された、①フィルタリングや時間制限といったサービスを家庭に伝えること②生徒自身に利用ルールを考えさせること③高校生→中学生というように、先輩から後輩へ危険性を伝えさせること、以上3点について、地域内の学校に共有していきたいです。特に、②の利用ルール作りは、学校の理想を押しつけ、「夜9時まで」といった守れないルールを作らせて終わっているところがあるかと思います。生徒主導で、自律できるルール作りを進めていきたいです。」 -事例から学ぶ姿勢を教職員全体で共有していきたい 「坂田講師や嶋﨑講師が、現在は法化社会であると強調されていたのがとても印象に残りました。そして、法律を知らない教員の多さと危険性について、改めて考えさせられました。例えば、いじめ問題が発生し裁判となった場合、ガイドラインに沿った対応をしたかどうかが非常に大切になります。 戻ったら校内研修で教育法規について実施する予定ですが、ただ条文を読むだけでは、身につかず、自分事として捉えることができないと思ったので、判例を使用して演習をしたいと考えています。また、学校事故や事件の報道があった時は、すぐに自分の学校と比較し対応が行えるよう、教職員の間で普段から話題にしていきたいと思います。」