小学校における外国語教育研修 3月1日

2月27日より3日間、福井県において「小学校における外国語教育指導者養成研修」が行われました。 本研修では、小学校の外国語教育を担当する教諭及び、指導主事等に、中学校との接続を意識し、児童が意欲的に取り組む活動の設定・指導法及び学習評価についての講義や演習等、教員の外国語教育指導力向上のための研修を通して、新小学校学習指導要領における外国語教育の在り方についての知識等を総合的に習得させ、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を図ることを目的としています。 http://www.nits.go.jp/training/002/007.html 受講者に感想を伺いました。 -外国語教育に不安を抱く教員をフォローする手立てを得られた 「自身の英語に対する自信のなさから、外国語教育に難しさを感じている教員は少なくありません。この研修に参加することで、そういった教員をフォローする手立てを数多く得られたことは、大変有意義でした。中でも印象に残っているのは、 “small talk”の重要性です。公開授業の学校では、担任の先生が子どもたちの伝えたい、聞きたいという気持ちを引き出し、発言を拾いながら進めていました。午前中に直山調査官の講義で伺った内容が、まさに教室で展開されているのを目の当たりにでき、さらに自分たちも演習をとおして実際に取り組んでみたことで、その重要性を心から理解することができたと思います。外国語教育に不安を抱えている教員に対して、安心して実践してもらえるよう、取り組み方法を示していきたいと考えています。」 ―地域で外国語教育を推進するリーダーになりたい 「今回の研修に参加して、実際に授業を見たり、教材作成に関わった先生方の生の声を聞いたりすることで、外国語教育に対する理解が実感を伴って深まったように思います。新しい視点や教授法に触れ、また実際に演習を行っていく中で、早く実際の授業に取り入れ、子どもたちにこの学びを還元したいというわくわくした気持ちになりました。勤務校は、外国語教育の先行実施を行っています。これまでは、自分自身も手探りの部分が多かったのですが、この研修を受けたことで、戻ったら提案できることや実践できることがたくさんあると感じています。地域で活躍できるリーダーとなりたいと思います。」 -学んだことを県の研修に活かし、小中連携の外国語教育を推進していきたい 「直山調査官の講義はとても濃密で、研修で活用できそうなものばかりでした。私自身、指導主事として研修を計画していますが、調査官のお話によって、頭の中が整理できました。特に、学習指導要領にある「言語活動をとおして」という文言の意味を体感的に学べたことは、大きな収穫でした。私は、普段、受講者に生徒役となってもらい、実際に体験しながら学んでもらえるように研修を実施しています。今回の研修で学んだアプローチ方法や視点を、ぜひ県での研修の中にも組み込みたいと考えています。また、今後は小中の連携を意識した外国語教育につなげることを目標にしながら、力を尽くしたいと思います。」