中堅教員研修 1月23日

本日は、大阪市立大学の辻野けんま准教授による講義・演習「リスクマネジメント」、文部科学省の助言講師による演習・協議「スクール・コンプライアンス」を行いました。 受講者の皆さんに、本日までの講義の感想を伺いました。 -子どもの成長段階に応じて、声かけの仕方を工夫していきたい 「島講師の道徳の講義を受けて、発問を工夫するという視点を得ることが出来ました。島講師から、同じ教材を扱う場合でも、小学校では「自己の生き方についての考えを深めること」、中学校では「人間としての生き方についての考えを深めること」等、対象者の年齢や学年によって、到達目標や着地点も異なるというお話があり、目から鱗が落ちました。また、実際に演習を通して、その点を充分に押さえた発問作りの重要性を実感することもできました。私は現在、国立青少年自然の家に勤務しているため、様々な成長段階にある子どもたちと関わる機会があります。子どもたちに声かけをする場合にも、今回の学びを応用して活かしていけるのではないかと、楽しみにしています。」 -「よいものを伸ばす」視点でビジョンを設計していきたい 「「マネジメントの実践」で深く感じ入ったのは、浅野講師の「よいものを伸ばす」という考え方です。学校像でも子ども像でも、教職員がビジョンを設計する際によく陥るのが、「出来ないところを補おう」とする視点に重きを置くことだという指摘には、はっと胸を突かれたような思いがしました。確かに、私も勤務校の教職員も、これまで不足しているところに目を向けてしまいがちだったと思います。児童生徒や地域社会とマッチしたビジョンを設計するためには、学校の良さ、地域の良さ、保護者の良さ等に目を向け、それらを伸ばしていこうとする視点を持つことが大切なのだと知り、これまで見落としていたことに気づくことができました。それぞれの良さを伸ばすことに重点をおくと、自校の目指す学校像や子ども像はどのように変わるのか考えてみたいと思います。」 ―安心して話しあえる雰囲気や人間関係作りをしていきたい 「研修期間の中で、最も印象深かったのは、メンタルヘルス・マネジメントの講義です。グループメンバーで体を動かしたり、お互いをたたえ合ったり、弱音を聞いてもらったりする体験を通して、安心してコミュニケーションをとれる関係を築くことができました。勤務校の教職員間も雰囲気は良い方だと思います。しかし、お互いが多忙であることや、自己の責任感ゆえに「助けて」というサインを出すのをためらっている教員もいるのではないかと感じました。メンタルの不調を訴える教職員のほとんどが、相談できる相手がいない等の人間関係の問題を抱えているということです。今回の研修で実感しましたが、リラックスして話せる関係性というのは、本当にいいものです。自校でもお互いが安心して話し合えるような雰囲気や人間関係を作るために、講義で学んだことを積極的に校内研修等に取り入れていきたいと考えています。」