第2回次世代リーダー育成研修 1

教職員等中央研修(第2回次世代リーダー育成研修)は、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核となる中堅教員を育成することを目的として、12月10日(月)~12月14日(金)までの5日間、講義・演習を行っています。 http://www.nits.go.jp/training/001/005.html 4日目である本日は、午前に甲南女子大学の村川雅弘教授による講義・演習・協議「カリキュラム・マネジメント」、午後に國學院大學の田村学教授による講義・演習・協議「新しい学びの推進」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -「本当に意味のある目標だったのか」を検証する 「『カリキュラム・マネジメント』という言葉からは、あまり身近な感覚を抱けず、壮大な印象を持っていましたが、現場の授業作りに落とし込んで説明していただき、その考え方や目的を明確にすることができたので、とても考えやすかったです。 例えばクラスの目標作りなどを行う際に、それが学校目標や学年目標と乖離していては、学校として目指す子ども像に近づけることができません。かといって、担任が一方的に提示するだけでは、子どもたちが自分事として目標を捉えることはできません。 そこで、学期の終わりなどに必ず振り返りを行い、『本当に意味のある目標だったのか』を検証するのです。そうすることで、学校目標、学年目標をもとにした学級作りを行うことができると思います。 勤務校に戻ったら、まずは自分の学級での実践を通じて、自分の学年に提案したいと考えています。また、小規模な研修会等も企画し、少しでも多くの同僚に学んだことを伝えていきたいと思います。」 -職員会議の改革を行うことで、個性の強い教員一人ひとりの意思統一を図る 「『カリキュラム・マネジメント』の一環として、職員会議の改革を行いたいと考えています。 現在私の勤務校では、管理職を前方に、円卓のような形で座って職員会議を行っています。しかし、それでは協議が深まらず、会議に参加できていない人もいるので、5、6人のグループのような形で座ることを考えています。そうすることで、気軽に意見交換ができ、主体的に会議に参加できると思います。 また、会議の内容についても、今月、来月の予定が示されるだけで、振り返りを行う機会がないので、必ず最初の5分は先月の振り返りを行うことにしたいと考えています。そうすることで、反省を踏まえて会議に臨むことができ、年間の予定を建設的に考えていくことができると思います。 職員会議の改革を行うことで、個性の強い教員一人ひとりの意思統一を図ることができると思います。教員全体が同じ方向を向くことで、子どもたちにもそれが伝わり、目指す子ども像の実現に繋がっていくと思います。」 -子どもの思いを育てられる教師になっていきたい 「午後の講義・演習では、本当にたくさんの学びを得ることができました。特に感じたのは、子どもに当事者意識を持たせることの大切さです。 例えば、地域と連携して何かをする際に、子どもたちに『やらされている感』があるうちは、学びは育ちません。しかし、子どもの『これをやりたい』という思いを最大限に尊重し、子ども自身が当事者意識を持って学習に取り組めた時、子どもたちはどんどん本気になっていきます。そうすると、その思いは地域の方にも伝わり、地域も一緒になって成長していくことができます。 子どもたちの学びをそのように持っていくためには、教師の明確なビジョンと、綿密な準備に基づいたファシリテート力が必要になります。そうしたスキルを身につけることで、子どもの思いを育てられる教師になっていきたいです。 勤務校に戻ったら、これまでは自分のクラスばかりを見ていましたが、今後はベテランの力も借りながら、他クラスや地域も積極的に巻き込んでいけるよう心掛けていきたいです。若手も含め、周りに火をつけていけるような存在でありたいと思います。」 14日(金)は、「校内研修プログラムの開発」「特別講義」を行います。