生徒指導指導者養成研修(後期日程) 2

最終日は、昨日に引き続き、生徒指導事例研究を行った後、関西外国語大学の新井肇教授による「生徒指導に関するマネジメントの推進」を行いました。 受講者のみなさんに全日程を通しての感想を伺いました。 -学校・地域を巻き込んだ体制づくりの大切さを実感した 「前期日程を終えて、実践を行ってみて思ったのは、体制づくり・役割分担の大切さです。 生徒指導担当に任せがちになっている学校が多いのではないかと思いますが、普段から教職員全員に対して生徒指導の役割の割り振りをしたり、伝達体制をつくっていったりすることが重要だと思いました。そうすることで、一部の教員による抱え込みが防げ、緊急事態の初期対応も適切に行えると思います。さらに今後、校内の体制づくりだけでなく、人材の輪を広げ、地域住民による見守りや、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの活用もしていきたいと思いました。 これは生徒指導だけでなく、学校教育全体に言えることだと思うので、様々な層を巻き込んだ体制づくりを進めていきたいです。」 -ケースメソッドを通し、子どもたちへの声かけの仕方について話し合えた 「不登校、いじめ、学校経営などの事例について話し合い、とても有意義な時間を過ごせました。 例えば、いじめの場合は、保護者への対応や、生徒への声かけについて話し合いました。いじめられている子への問いかけでは、「大丈夫?」「なにかあったの?」といった柔らかく、温かい声かけから始めることが大切だと思いました。いじめている子については、一方的に怒るのではなく、やってはいけないことだと自ら気づくことのできる問いかけをしていく必要があると思いました。 私は教育事務所に勤務しているので、今回学んだことを地域内の先生方に発信していきたいと思います。」 -自校の姿を捉え直し、実践を進めていきたい 「前期日程で学んだ理論を元に、自校で新たな取り組みを始めましたが、そのまま取り組んでも上手くいかないことも多く、自校にどう合わせていくかという課題をもって参加しました。 今日は、ユニット内で他の人の実践について意見交換を行いました。子どもたちの自主性を高めるために、ポイントカードを用意し、あいさつするごとにポイントを与えていくというような、きっかけ作りとしては参考にしたいと思う取り組みなどがありました。 同じ研修を受けた人でも、学校の現状に合わせて課題設定や取り入れた手法が異なることを実感し、改めて自校の現状について捉え直し、実践を進めていきたいです。」 来週からは、第2回次世代リーダー育成研修を行います。