中堅教員研修 1

昨日より、第5回中堅教員研修が始まりました。 本研修は、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核となる中堅教員を育成することを目的とし、11月19日~11月30日の間に実施します。 本日は、日本女子大学の坂田仰教授による講義「教育法規」、愛媛大学の露口健司教授による講義「地域の教育活性化とスクールリーダー」を行いました。 受講者の皆さんに感想を伺いました。 -時代の変化に対応し、子ども達の安全を守る取り組みを行いたい 「教育法規の講義では、体罰に寛容で教員の言うことは全面的に信用する、という時代から保護者や地域住民の価値観が多様化し、子供や保護者の意見が尊重される時代へと変わったことを事例を交えてご説明いただきました。 訴訟リスクの高さに、率直に言えば怖いと感じることもありましたが、事故を防ぐために学校でできることがたくさんあるとも思いました。 WBGT(※)の活用や、心肺蘇生法に関する最新知識の研修会など、すぐにできることから始めたいです。また、今まで修学旅行やスキー旅行の下見は業者に任せていることが多かったのですが、自分達で下見を行い、安全配慮義務を果たした上で実施をするようにしたいと思います。」 ※WBGT(暑さ指数)…人体と外気の熱のやりとりに着目した指数 -自分の経験や感覚よりも、最新の科学知見を重視する 「教育法規の講義を聴いて、訴訟リスクの観点から学校活動を見直さなければと思いました。 特に、落雷事故訴訟の判例では、子どもの安全を守る義務の重大さについて、改めて実感しました。文科省から落雷や水の事故など様々な通達やガイドラインが出されますが、学校全体で周知し、徹底していかなければと思いました。自分の経験や感覚よりも最新の科学知見を重視し、データを集めていかなければと思いました。」 -類型を学び、仲間と話し合うことで、目指すべきリーダー像が見えてきた 「今回、露口先生の講義の中で学んだリーダー像がとても勉強になりました。例えば、子ども、職員、保護者や地域のために献身的に支えるサーバントリーダー、魅力的なビジョンを提示し、地域を巻き込むことのできる変革的リーダーなど、リーダーといっても様々な振る舞い方があるのだと学びました。 今まで、リーダーにならなければという思いはありましたが、実際にどのようなリーダーになるかは漠然としていました。類型を学び、グループで理想像についての話し合いをすることで、目指すリーダー像がはっきりしてきたのは大きな収穫でした。理想像の設定ができたので、これからは具体的に何をしていけば良いのか考えていきたいと思います。」 明日は、「カリキュラム・マネジメント」と「新しい学びの推進」を行います。