食育指導者養成研修 3日目

本日は、昨日午後に引き続き、部会別演習「各教科等における食に関する指導についての検討」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。 -栄養教諭と一般の教職員が食育について課題を共有し、協力することが大切 「今回の研修では、栄養教諭の先生方の「食育の中核となって頑張ろう」という情熱を感じるとともに、一般の教職員側の関わり方についても考えさせられました。 私は現在、教育センターに勤務しています。振り返ってみると、食育について一般の教職員へ働きかける機会は、これまでほとんどありませんでした。また、学校現場自体も、外国語教育やプログラミング教育等、新しく取り組まねばならないことを多数抱えているため、食育にじっくり取り組む時間が中々取れません。しかし、今回、講義を受けたり、演習で話し合いを重ねたりするうちに、子ども達を育む基本である食育は、やはり栄養教諭と一般の教職員が共に推し進めていくべきものだという思いを強くしました。 今後は、いかにして一般の教職員が食育について考えるきっかけをつくるかを念頭に、栄養教諭と一般教職員が食育に関する知識や課題を共有し、子どもたちに働きかけられるよう、学校訪問や研修の際に話をしていきたいと思っています。」 -栄養教諭が授業に参画できる体制づくりをしていきたい 「栄養教諭と指導主事等が一緒に「食育の指導案」を作成するという演習は、非常に得るものが多かったと感じています。持ち寄ったたたき台をもとに、互いの異なる視点を生かしながら見直しを行い、白熱した議論を続けながらブラッシュアップさせていく過程で強く感じたのは、食育の課題に対応するためには、栄養教諭が授業に参画できるような体制作りが急務だということです。 “安全なもの”を“おいしく”“楽しく”いただくという考え方を基本とした上で、授業の中で栄養教諭の専門知識をもとに子どもたちに“食”について活き活きと伝える場を持つことは、非常に意義のあることだと思います。また、学校計画の策定や見直しにも、栄養教諭の視点が加わると、これまで見えていなかったものが見えてくるのではないかと感じています。 行政側から出来ることは、栄養教諭が授業に参画する体制作りの後押しだと思っています。この研修での全ての講義内容や演習内容を持ち帰り、具体的にどのようなアプローチが出来るかを検討したいと考えています。」 明日は、演習「『家庭、技術・家庭科』、『体育、保健体育科』、『総合的な学習の時間』及び『特別活動』における『食に関する指導例』の発表」、講義「食を推進するための指導者として」を行います。