食育指導者養成研修 2日目

食育指導者養成研修2日目の本日は、甲南女子大学の村川雅弘教授による講義「食育を効果的に推進するためのカリキュラム・マネジメントの進め方」の後、「各教科等における食に関する指導のポイント」として、①家庭、技術・家庭、②体育、保健体育、③総合的な学習の時間、④特別活動(学級活動)について、文部科学省の教科調査官による講義を行いました。講義終了後は教科別の部会に分かれ、演習「各教科等における食に関する指導についての検討」を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 -まず教員が楽しく取り組む姿が大切だと伝えていきたい 「食に関する指導をする際は、まず教える側が楽しく取り組み、教材研究をしなければ、学びを深められないだろうと思います。授業の中で子どもたちにいくら『活動的に取り組みましょう』と言っても、教師自身が活発な姿勢を持たなければ食育は発展しません。 最初の講義の中では、『一人で抱え込まない』『協力する』『あきらめない』という姿勢について触れられていました。これらの姿勢を大切にしながら、カリキュラム・マネジメントやアクティブ・ラーニングの考え方をベースに、食育に粘り強く、楽しく取り組んでいくことが大切です。 私は教育委員会に所属しているので、今日の学びのうち、取り組みの姿勢や、基礎的な内容を積極的に学校の教員に伝え、食育に意欲的に取り組んでもらえるよう働きかけをしていこうと思います。」 -カリキュラム・マネジメントの視点を取り入れて教育課程を検討したい 「午前の講義で、食育を進めるためのカリキュラム・マネジメントについて学びました。食育への取り組みは、給食だけで完結したり、単発的に授業をするだけで終えたりするのではなく、教育課程全体で取り組む必要があります。教科を横断して教育課程をつくっていくカリキュラム・マネジメントの考え方が有効だと勉強になりました。各学年・教科を通して一貫した食に関する指導ができるよう、カリキュラム・マネジメントの視点で教育課程を検討しようと思います。 そのためには、まず私自身がしっかりとカリキュラム・マネジメントの考え方について理解したいと思います。そして、学校内で共有し、協力していきたいです。今日学んだ内容と、自校の教育課程をもう一度見直し、実践に繋げたいです。」 -持ち寄った指導案を読み、各校の工夫を学ぶことができた 「私は特別活動部会に参加しました。演習では、特別活動における食に関する指導ということで、各自が事前に宿題としてつくってきた指導案を持ち寄って、グループで代表として取り組む指導案を決めました。各自の指導案を見て、取り組み方の工夫を読み取るだけでも参考になりました。 明日の演習では、この指導案を修正・改善し、グループの意見を集約してよりよい形に仕上げていきます。これまでの講義の内容やグループの多様な意見も参考にしつつ、より良い指導案にできるよう積極的に取り組みたいです。」 明日は、引き続き部会別演習「各教科等における食に関する指導についての検討」を行います。