食育指導者養成研修 初日

「食育指導者養成研修」が、本日から始まりました。 本研修は、食育の重要性に鑑み、学校において食育を推進するため、各都道府県等における食に関する指導体制の整備、食に関する指導の充実に資するよう、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を図ることを目的として、9日(火)~12日(金)までの4日間、講義・演習等を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/013.html 1日目である本日は、午前に文部科学省初等中等教育局の清久利和食育調査官による講義「学校における食育の推進」、齊藤るみ学校給食調査官による講義「学校給食を活用した食育の推進」を行いました。午後は清久食育調査官による講義「食に関する指導に係る全体計画の作成について」、演習「各学校や地域の実情に応じた『食に関する指導に係る全体計画』の作成」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -学校の教育活動と食育との繋がりをはっきりさせる 「今日のお話を聴いて、『学習指導要領の中で各教科と食育はどのように関わっているか』や、『食育を教育課程の中でどのように位置付けていくか』を、もっと具体的に考える必要があると思いました。 『食育』という教科があるわけではないので、『食に関する指導に係る全体計画』をもとに、各教科をはじめとした学校の教育活動と食育との繋がりを、はっきりさせる必要があると思います。 私は教務主任を務めているので、勤務校に戻ったら、本研修で学んだ内容をもとに、私が各学年でモデル授業を行いたいと思います。そうすることで、教職員に『食育』の重要性を意識してもらうとともに、実践の具体例を示すことができればと思います。」 -栄養教諭の役割について、積極的に発信していきたい 「文部科学省によって作成された冊子『栄養教諭を中核としたこれからの学校の食育』について、その内容を栄養教諭が理解しておくだけでなく、管理職や他の教職員に伝える必要があることを強く実感しました。 この冊子の内容を伝達することで、『栄養教諭とは何者なのか、学校の中でどんな役割を担っているのか』について、理解してもらうことに繋がります。勤務校に戻ったら、校内研修等の場で、積極的に発信する場を設けたいと思います。 栄養教諭が食育の中核的な役割を果たすことで、児童・生徒や保護者との距離が近くなり、直接相談に乗るなど、児童・生徒の健康面の向上などにも寄与できると思います。」 -学校全体が同じ方向を向いて食育に取り組む 「『食に関する指導に係る全体計画』について、載せるべき内容についての理解を深めることができました。 全体計画の作成、見直しに当たっては、何か新しいことを始めるというよりは、今ある教材、現在行っていることを活用する視点が大事だと教えていただきました。勤務校に戻ったら、その視点をもとに、管理職と相談し、見直しを図っていきたいと思います。 全体計画が分かりやすく適切に作成されていることで、教職員に周知を図りやすく、それをもとに指導を行うことができます。学校全体が同じ方向を向いて食育に取り組んでいけるよう、まずは効果的な計画作りに取り組みたいと思います。」 10日(水)は、「食育を効果的に推進するためのカリキュラム・マネジメントの進め方」「各教科等における食に関する指導のポイント」「各教科等における食に関する指導についての検討」の講義・演習を行います。