副校長・教頭研修 4日目

本日は、午前に大阪教育大学の藤永芳純名誉教授による「道徳教育のマネジメント」の講義・演習を、午後に別府大学の佐藤敬子教授による「人材育成とコーチング」の講義・演習を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 -道徳の授業における発問の重要性を再確認できた 「午前の講義では、道徳教育の重要性や意義など、根本となる内容を学ぶことができました。講義中に行ったグループワークでは、道徳の読み物教材である『二通の手紙』を題材に、授業における中心発問を考えました。演習をとおして、中心発問の重要性を再確認することができました。教材研究を十分に行った上で、目の前の生徒に対して適切な中心発問を設定することができれば、道徳授業の質は大きく向上します。自校の教員みんなが、一人一人の生徒、一つ一つの教材に十分に向き合い、より良い道徳の授業作りを行えるよう、今日の学びを伝えつつ、教員を育てていきたいと思いました。」 -生徒の発達段階に合わせた授業作りを行う 「道徳教育の講義では、対象の年齢にあわせて授業の構成や展開、発問を考えることで、同じ教材を用いた場合であっても、生徒に合わせた深い学びにつなげることができることを学びました。例えば、同じ「社会のルール」について取り扱う場合でも、社会の規範やルールを知り、学ぶ段階の小学生と、社会の規範やルールそのものの存在理由や妥当性を自分自身で考え、吟味する高校生の間では考えの深め方が異なります。授業を行う生徒のことを想定しながら教材をよく吟味し、道徳の授業を行うのが大切だと感じました。」 -相手を承認し、やる気を引き出すポイントを学ぶことができた 「午後のコーチングの講義では、相手に対して知識などを教えていく「ティーチング」と、相手との対話の中で、相手自身が自ら改善や成長できるよう促す「コーチング」の違いを学ぶことができました。相手の話をよく聴き、承認することや、声かけの言葉選びなど、これから実践していくべきポイントを意識できました。 また、2人組になりお互いをポジティブに表現してみるという演習を行ったことで、『褒めてもらう、認めてもらう』ことが自分のモチベーションに大きく影響を与えることを実感できました。相手を承認し、やる気を引き出すことによって人材育成をはかっていきたいと思います。」 9月29日は、午前に「インクルーシブ教育システムの構築」、午後に「メンタルヘルスマネジメント」の講義・演習を行います。