中堅教員研修 6日目

本日は、午前に文教大学の松田素行教授による講義・演習「生徒指導のマネジメント」、午後に富谷市教育委員会の麻生川敦生涯学習専門指導員・相談員による講義・演習「防災と安全管理」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -“できている部分”に目を向ける“足し算”的な見方をする 「生徒を見る視点として、どうしても“できていない部分”に目を向ける“引き算”的な見方をしてしまいがちですが、“できている部分”に目を向ける“足し算”的な見方をすることが大事だと気付きました。 勤務校に戻ったら、改めて生徒一人一人に目を向けて、普段は“できて当然”と思うようなことでも、“当たり前のことができる”というその事実を認め、『ちゃんとやってるね』と声を掛けたいと思います。 教師が生徒にそうしたポジティブな関わりをすることで、生徒たちの自己肯定感を涵養することができるだけでなく、子どもたち同士においても、ポジティブな関わり合いを増やしていくことに繋がると思います。」 -“何十年後の子どもたちを育てる”という視点を持つ 「“生徒指導”というと、どうしても“目の前の生徒の問題行動に対処すること”という認識があり、現場での対応力を高める必要があると思っていました。 しかし、もちろん現場での対応力も大事ですが、それだけに終始してしまうと、問題行動をなくすことに躍起になるあまり、“本当に子どもたちのためになっているのか”という視点が抜け落ちてしまう恐れがあります。 いじめや不登校を経験することが、今後のその子の人生にどのような影響を与えるのか、“何十年後の子どもたちを育てる”という視点を持つことも大事だと気付かされました。 また、そうした何十年後の社会を作るのもまた今の子どもたちなので、未来や社会も見据えた上で、“本当に子どもたちのためになる”生徒指導を心掛けていきたいと思います。」 -防災マニュアルの作成に地域の視点を取り入れる 「麻生川講師のお話を聴いて、何よりも子どもたちの命は最優先に守られるべきものだと、改めて痛感しました。勤務校に戻ったら、早速防災マニュアルの見直しに着手したいと思います。 特に必要性を感じたのは、防災マニュアルの作成において、地域の視点を取り入れることです。避難場所の確保などを含め、災害時の学校の役割を考えると、教職員と生徒だけで完結できる問題ではありません。 地域で学校が果たす役割、逆に地域の方から得られる支援や協力も含めて、災害時にどんなことが起こりうるのか、具体的に想定しておく必要があると思いました。 管理職も含めて議論を重ね、改めて整理し直していきたいと思います。」 明日は、「マネジメントの実践」の講義・演習を行います。