中堅教員研修 3日目

中堅教員研修3日目は、午前に筑波大学の根津朋実准教授による講義・演習「カリキュラム・マネジメント」を、午後に信州大学の伏木久始教授による講義・演習「新しい学びの推進」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -多様な視点から評価する姿勢を持つ 「カリキュラム・マネジメントの講義では、カリキュラム等を考える上で、『評価』の考え方、行い方を見直すことが大切だと学びました。カリキュラムを事前に計画する段階では、『目標』を事前に設定して、その目標に向かって計画することになります。実施した後の『評価』の段階でも、最初にたてた目標を達成できているかが評価の焦点となりがちです。 しかし、評価というのは、事前にたてた目標や目的だけにとらわれずに全体をみて、どんなことができたか、変化したかを多様な視点から捉えて行っていくものだと、今日の講義の中で改めて気づかされました。 目標の達成・非達成のみに評価軸を置くのではなく、全体を振り返って、多様な視点から評価することができれば、改善できる部分にも気づきやすくなりますし、新しい目標設定も行いやすくなります。『評価』に対する意識づけをこれまでのものと変えていき、多様な視点から評価する姿勢を多くの教職員が持てるよう、今日の学びを伝え、活かしたいと思いました。」 -子どもたちの意欲を引き出す働きかけを考えていきたい 「新しい学びの推進の講義では、『主体的・対話的で深い学び』について、自分が理解し切れていなかった部分、例えば、対話的な学びの対話の相手は、「他者」だけではなく、書物やメディアの発信者であったり、音楽や芸術作品などの無生物との対話であったり、自分自身との「自己内対話」である場合も含まれるなど、わかりやすく学ぶことができました。 講義を受け、子どもたちにどのように働きかけたら、意欲を持って考えていく姿勢を伸ばすことができるのか、子どもたちの中から『問い』を出していけるのか、これから改めて考えていきたいと思いました。 自校に戻ってからも、自分自身の授業の在り方や、他の教員の授業作りについて、『主体的・対話的で深い学び』の意味を再確認しながら、見直したいと思います。」 研修4日目は、講義・演習「道徳教育のマネジメント」「地域の教育活性化とスクールリーダー」を行います。