学校安全指導者養成研修 最終日

本日の午前は昨日に引き続き、演習「『学校安全計画』の作成と研修企画」を行いました。午後は、文部科学省の吉門直子安全教育調査官による講義「学校安全教育を推進するリーダーとして」を行いました。 受講者のみなさんに研修5日間を通しての感想をうかがいました。 -一人ひとりの教師が責任を持って、生徒の命を守る 「突然死をどう防ぐか、というテーマが特に心に残りました。『体育活動時等における事故対応テキスト:ASUKAモデル』の事故報告事例について伺いながら、教室で生徒が倒れた場合、適切に対応できる教師はどのくらいいるだろうか、養護教諭を頼ることが多いのではないか、そのような場面で対応する心構えがまだ充分だとは言えないのではないかと考えました。一瞬の躊躇や判断ミスが悲しい結果を招くこと、だからこそ、一人ひとりの教師が責任を持って、生徒の命を守る対応ができるようにならなければならないということを、現場に戻って伝えたいと考えています。」 -大切な子どもたち一人ひとりの命を、学校はどのように守るのかが問われる 「私の勤務地である兵庫県は、阪神大震災後、防災に関する細かい想定を行い、危機対応マニュアルを作成しました。取り残された人がいたらどうする、けが人が出たらどう対応する、など、その内容は多岐にわたり、危機対応に関する校内研修は、全国的に見ても充実しているほうだと思います。 ただ今回、学校事故事例報告などを聞く中で、改めて児童生徒に対する保護者の愛情の深さを感じ、大切な子どもたち一人ひとりの命を、学校はどのように守るのかが問われるのだと、深く考えさせられました。 勤務校に戻ったら、危機対応マニュアルを学校内での訓練と連動させるなど、より実践的な動きができるように見直していきたいと考えています。」 -危機管理マニュアルを精査し教職員に周知徹底する 「今回の学校安全研修の期間中に、その場を経験した方にしかわからないリアルなお話をたくさん聞くことができたことは、大きな収穫だったと感じています。 東日本大震災の際、学校が避難所となった事例は、災害の多い昨今、特に考えさせられるものがありました。指定の避難所となっていなくても、地域の方々は“学校”を一つの拠点として集まります。何から手をつけたらよいか分からない状況にありながらも、管理職として、また教職員として判断を求められる場面が出てくるというお話は、もし自分だったら、自校だったらと、我が身や勤務校に引き寄せて考えさせられることばかりでした。 今回の研修で得た視点をもとに、今一度、マニュアルを精査し、教職員に周知徹底する必要があると痛切に感じています。」 来週17日(火)からは、人権教育指導者養成研修が始まります。