学校安全指導者養成研修 初日

「学校安全指導者養成研修」が、本日から始まりました。本研修は、各地域・学校において児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における生活安全・交通安全・災害安全に関し、必要な知識等を習得させ、各地域において本研修の内容を踏まえた研修の講師等の活動や各学校への指導・助言等を行うことのできる指導者の養成を図ることを目的として、7月13日(金)までの5日間、講義・演習を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/014.html 1日目である本日は、まず午前に、文部科学省の吉門直子安全教育調査官による講義「学校安全の現状と課題 研修の全体構成説明」、東京学芸大学の渡邉正樹教授による講義「学校安全の基礎」を行いました。午後は、東北工業大学の小川和久教授、大阪教育大学の藤田大輔教授、及び岩手大学の森本晋也准教授による講義・演習「『交通安全』『生活安全』『災害安全』の現状と課題、効果的な指導と体制整備について」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -職員の安全教育に対する意識を向上させる 「吉門講師のお話を聞いて、全国の学校事故の状況や、学校安全に関する法規や指針などについて、理解を深めることができました。 強く感じたのは、国から示されている『学校事故対応に関する指針』などについて、きちんと学校現場で活用される必要がある、ということです。 勤務校に戻ったら、まずは指針の内容について、今一度教職員と共有し、理解を深めていきたいです。そして指針の内容をもとに、改めて学校安全計画や危機管理マニュアルの内容を見直していきたいです。 教職員全体で共通理解を図り、職員の安全教育に対する意識を向上させ、事故が起きた際の児童生徒への対応の仕方をさらに適切に行って行きたいと思います。」 -実感を伴った学びにより、身の安全を守る意識を向上させる 「午後の演習では、交通安全に関する年間指導計画の作成を行いました。 小学校においては、学年で完結させるのではなく、低中高の学年間の繋がりを意識した指導計画を作成することが大切だと感じました。 また、ただ机上で学ぶだけでなく、『学区たんけん』や『交通安全マップ作り』などの体験活動を通して、楽しみながら学ぶことができ、より子どもたちに実感を伴った学びを提供できると思います。 勤務校に戻ったら、早速学校全体で、交通安全マップ作りを計画していきたいと思います。 子どもたちの身の安全を守る意識が向上することで、自分だけでなく、友達の安全を考えることにも繋がり、周りにもよい影響を与えていけると思います。 また、自分たちがいろんな大人に見守られていることにも気付くことができ、地域を大事にする気持ちの涵養にも繋がっていくと思います。」 10日(火)は、本日に引き続き、「『交通安全』『生活安全』『災害安全』の現状と課題、効果的な指導と体制整備について」の講義・演習を行います。