校長研修 最終日

最終日である本日は、午前に教職員支援機構の大杉昭英次世代教育推進センター長による講義・演習・協議「研修プログラムの開発と実践的応用」、午後に教育改革実践家の藤原和博講師による特別講義を行いました。 受講者の皆さんに5日間を通しての感想を伺いました。 -学校の教育ビジョンを、ミドル・リーダーを通じて学校全体に示す 「北神講師の『学校組織マネジメント』の講座が大変勉強になりました。 研修に参加する以前から、組織マネジメントの視点は常に意識するようにしていましたが、さらに新しい考え方を学ぶことができました。 その中の一つに、『ミドル・アップダウン・マネジメント』があります。ミドル・リーダーを中心に、アップ(管理職への具申)とダウン(メンバーに対する指導、助言、指示等)をうまくかみ合わせながら、組織をマネジメントしようとする考え方のことです。 こうした考え方を知り、ミドル・リーダーの重要性を改めて認識するとともに、そうしたミドル・リーダーを育成することが、管理職である私たちの役割なのだと強く実感しました。 勤務校に戻ったら、今一度学校の教育ビジョンを、ミドル・リーダーを通じて学校全体に示していきたいと思います。 学校全体でビジョンを共有できることで、職員全員が一つの方向に向かうことができ、一人ひとりの力を最大限に発揮することができると思います。」 -『協働』を通じて新しい視点を取り入れる 「河村講師の『学校ビジョンの構築とリーダーシップ』の講座が大変勉強になりました。 教職員が目標を共有して、ともに力を合わせて活動する『協働』の重要性を、改めて認識しました。 『協働』を実現するための第一歩として、勤務校に戻ったら、まずは学校行事の役割分担などを変えていくことから始めてみたいと思います。 これまでは、経験が長い人をリーダーにして、前年度をベースに行事を計画していました。しかしそれでは、新しい視点を取り入れることができません。 これからは、経験を問わずリーダーを任せ、前年度の方法に囚われずに行事を計画することで、新しいアイデアを取り入れるとともに、学校行事の本来の目的を共有し、協働を促していきたいと思います。 教職員が『協働』することで、保守的になることなく、新しい考え方や視点を取り入れていくことに繋がり、それが生徒たちにも伝わっていくと思います。」 -教育課題を関係づけ、取組を繋げていく 「本日午前の大杉講師による『研修プログラムの開発と実践的応用』が大変勉強になりました。 学校現場では、地域連携、授業改善、カリキュラム・マネジメントなど、取り組むべきことがたくさんあります。 しかし本日の演習を通じて、それぞれの学校の実践や課題を共有できたことで、それぞれの取組を別々に行うのではなく、関係づけて行っていけばいいということに気が付きました。 私の場合は、校内研修を柱に、教職員に理解を求め、取り組むべき課題を繋げていきたいと思います。 そうすることで、バラバラだった取組が一本に繋がり、教育目標に示すような目指す子ども像の実現に繋がっていくと思います。」 18日(月)からは、教職員等中央研修(第2回中堅教員研修)が始まります。