教育相談指導者養成研修 2日目

「教育相談指導者養成研修」が、昨日から始まりました。本研修は、「チーム学校」として組織的な教育相談体制を構築し、効果的に教育相談を実践する力を高め、教育相談の組織的な取組みをマネジメントする力を身に付けて、各地域において本研修内容を踏まえた研修の講師等としての活動や各学校への指導・助言等を行うことのできる指導者の養成を図ることを目的として、6月11日から6月14日までの4日間、講義・演習を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/004.html 2日目は、一日を通して文教大学の栁生和男教授による講義・演習「教育相談の効果的な実践」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -いじめ防止ポスターの作成を通じて、いじめの問題を考える 「午後の演習では、受講者一人ひとりがいじめ防止をテーマとしたポスター作成を行いました。授業の一環で子どもたちがポスター作成を行うことはよくありますが、自分たちで行うのは新鮮でした。 作成過程では、自然とこれまで学んできたいじめの問題について振り返り、いじめをなくす・止めさせるために最も大事なことと、子ども達への効果的な語りかけ方について深く考えることになりました。 また、他の方が作成した、創意工夫を凝らしたポスターにも驚かされ、議論が盛り上がりました。 早速職場である研修センターで、ポスター作成を盛り込んだ研修を実施したいと思います。」 -子どもたちの変化をいち早くつかむ 「いじめの未然防止において、いかに早く子どもたちの変化に気付き、対応をとるかが重要であると改めて分かりました。 私自身、学校現場で働いていた頃は、下校時に必ず校門に立つようにしていました。いつも数人と連れ立って下校している生徒が一人でいる時は、一声掛けるなど、子どもたちの様子には気を配っていたつもりでした。 しかし、一目で分かるような変化だけでなく、子どもたちの毎日の声のトーン、表情、仕草にも気を配って、できる限りの情報収集に努めることが大切だと感じました。 例えば、朝の健康観察時、口では元気だと言っていても、声のトーンはどうか、表情はどうかまで確認が必要だと思います。 こうした子どもたちの変化をいち早くつかむ着眼点を、一人でも多くの教員に伝えていきたいです。」 -養護教諭として果たすべき役割を考える 「養護教諭として果たすべき役割について、見直すきっかけになりました。 本日の講義を受けて、『頑張らなくていいよ』『そのままでいいよ』と全面的に受け止めるだけでなく、『もっとこうしてみたら?』といった、子どもたちの背中を押したり、新たな面を引き出したりするような前向きな声掛けをしていこうと思いました。 また、生徒に関して気付いた点は学級担任と共有するなど、学校全体で子どもたちを見守る体制を作っていきたいです。 これからも、スクールカウンセラーでも教員でもない養護教諭だからこそできること、果たすべき役割を、考え続けていきたいと思います。」 明日は「『チーム学校』の構築」の講義・事例発表・演習を行います。