事務職員研修 最終日

本日は、全国公立小中学校事務職員研究会によるケース・メソッド演習「マネジメントの実践」、機構職員による講義「研修成果の活用」、株式会社Indigo Blue柴田励司代表取締役会長による特別講義「リーダーシップとマネジメント」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 ―異なる視点を得られたことが大きな収穫 「学校経営ビジョンの策定」に関する演習では、一つの学校事例をもとに、学校の問題を抽出し、改善策を考えるという活動を行いました。学校事例をもとに話し合う際、「地域と学校の連携」に関する内容として、グループメンバー自身の勤務校と地域の結びつきにも話が及びました。例えば、夏休みのラジオ体操について、私の勤務地では、地域ごとに行っていますが、他の学校で、学校を開放してラジオ体操の場として提供し、地域の方々に活用していただいているという話を聞きました。私は勤務校が「開かれた学校」を掲げていることもあり、このように敷居を低くして、地域の方々にも気軽に関わっていただく学校作りもあるのかと興味深く思い、自校でも実践できるのではないかと感じました。これは、ほんの一例に過ぎませんが、演習の話し合いの中で、こうした異なる視点を得られたことは大きな収穫だったと思います。 -学校経営に事務職員としてこういう関わり方ができるのだという新鮮な驚き これまで「学校経営案」は学校長が決定するのもだと考えていました。ところが、演習で、我々自身で学校内の課題を洗い出し、改善案・解決案を作るという活動を行ってみると、学校経営に事務職員としてこういう関わり方ができるのだという新鮮な驚きがありました。それとともに、学校事務職員の職務規定が「従事する」から「つかどさどる」に変更されたことの意義が、より実感を伴って感じられました。勤務校で事務職員は私一人ですが、決まったことをそのまま実行するという従来の感覚を捨て、子どもたちのために事務職員として関われることがあるかを考えながら、今回得た視点をフル活用して学校経営に参加していきたいと考えています。 -悩みや不安もマイナスなだけではない 「やりたいことができなかった経験や組織の不条理を経験したこと。それらをどうにかしたいという思いが、現在のライフワークにつながっている」という柴田講師のお話が深く心に残りました。事務職員は学校に一名しか配置されない場合もあり、相談相手のいないまま、職務を遂行しなければならないことも少なくありません。悩みや不安は個人で異なりますが、この特別講義を受け、こうした悩みや不安もマイナスなだけではないと感じました。私自身、現場での経験を積み、時には人の力を借りながら、抱えている悩みの解決に一歩踏み出そうと、前向きな気持ちになっています。 来週からは、第1回校長研修および教育相談指導者養成研修が始まります。