中堅教員研修 6日目

本日は、午前に鹿児島国際大学の大坪治彦教授による講義・演習「生徒指導のマネジメント」、午後に宮城教育大学の小田隆史准教授による講義・演習「防災と安全管理」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -普段からの生徒理解が、学級や学校の雰囲気を作る 「これまでは、『生徒指導』というと、『問題が起きたら対処する』というアプローチが主流でしたが、これからは、生徒たちの普段の姿勢を指導することで、予防的なアプローチをしていく必要があると思いました。 普段の姿勢を指導するためには、生徒たちのことを理解している必要があります。そうした教師の生徒理解に対する姿勢が、生徒の自己肯定感や所属感を育むことにも繋がると思います。 生徒指導は、『何かを指導したことで、即座に効果が得られる』というものではないと思います。普段からの生徒理解が、学級や学校の雰囲気を作り、規律に繋がっていくと思います。 生徒が無理矢理従うのではなく、自発的に規律を守ったり、他者を思いやったりできるような、そんな学校作りを目指した生徒指導を行っていきたいと思います。」 -安全確保への取組が適切かどうかを、常に検証し続けていく 「防災に関しての取組について、大川小の事例などを聴いたことで、改めて見直す部分がたくさんあると感じています。 ハザードマップの作成、避難訓練の実施など、子どもたちの安全を確保するためにすべきことはたくさんありますが、やった『つもり』になるのではなく、それが本当に適切かどうかを、常に検証し続けていく必要があると思います。 例えば、避難場所一つとっても、その場所が本当に適切であるかどうか、実際に足を運ぶのはもちろんのこと、地域の方と連携して情報を収集するなど、できることはたくさんあると思います。 勤務校に戻ったら、まずは自校の危機管理マニュアルの見直しを行い、一つひとつの事項が本当に適切かどうかについて、管理職だけでなく、第三者の視点も取り入れながら、検証したいと思います。 子どもたちの安全を確保し、命を守るために、できることを行っていきたいと思います。」 -防災への取組に対する法的な責任を果たす 「大川小の事例を聴いて、何か起きてからの対策では、学校は責任を果たせないと強く思いました。 私は海沿いの学校に勤務しているため、そうでない地域に比べると、防災意識が高いほうだとは思います。避難訓練では必ず3階以上の指定の場所に移動し、その時間も計るなど、できるだけ本番を想定した訓練を行っているつもりです。 しかしそれでもなお、今日の話を聴いて、まだまだ認識が甘いと痛感しています。学校が防災への取組に対する法的な責任を問われた時に、その説明責任が果たせるよう、さらに意識を高めていきたいと思います。 今後取り組みたいこととして、災害時にどうやって保護者と連絡をとるのか、緊急連絡網を改めて見直したいです。また、自分の学校だけで完結させるのではなく、地域や近隣の小中学校に自校の避難方針を示すなど、地域との連携にも取り組みたいと思います。」 研修も第2週目に入り、受講者の皆さんも休憩時間に談笑し、笑顔が多く見られるなど、だいぶ打ち解けているように感じました。 29日(火)は、「マネジメントの実践」の講義・演習を行います。