副校長・教頭等研修 3日目

午前に富谷市立東向陽台小学校の麻生川敦校長による講義「安全管理」、午後に日本女子大学坂田仰教授による講義「教育法規」を行いました。 受講者の皆さんに感想を伺いました。 「午前の講義では、東日本大震災での講師の実体験に基づいたお話を、大変な時期をどのようにくぐりぬけてきたのか想像しながら聴きました。特に印象に残っているのは、子供は周囲の恐怖感等を感じ取り、学校や避難所では「いい子」にしているが、実際は完全に立ち直れておらず苦しい思いをしているというお話です。いい子にしている子供たちは、実際は完全に立ち直れているわけではなく、外では見せない部分をフォローしたりケアしたりする必要があるということがわかりました。このことは、震災時以外にもあてはまるように思います。今回の研修で学んだことを応用して、普段の学校生活で、子供たちが表に出さない見えない部分に対するフォローやケアも考えていきたいです。」 「実際に震災等の災害に遭ったときに、その場合のベストな判断を咄嗟にくだすことはとても難しいことです。だから、ベストな判断よりも、ベターな判断を迅速に下すべきとのお話は参考になりました。それぞれ学校ごとにマニュアルなどのきまりを定めていますが、いざというときにそのマニュアル通りに対応すればよいかというと、必ずしもそうではありません。つまり、子供にも教職員にもそれぞれが判断する力が必要になってきます。学校に戻ったら、所属校のマニュアルを見直しつつ、子供たちや教職員の意識を変えられるように促していければと思っています。」 「事故はどの学校でも起こりうる、ということは頭では理解していたつもりでしたが、実際に起こった落雷・いじめ・熱中症などの具体的事例を紹介していただき非常にインパクトを感じたとともに、今までの認識の甘さを反省しました。これまで、事が起こってからの対応ばかりを考えていたので、今回の講義で紹介された予防に重点をおいた対応は新鮮でした。ただ、科学的知見をもとに法令遵守をしていくことは、言葉では簡単にいえても、完璧に実行するのは難しいかと思います。そうした事故が起こりうるということを念頭におき、予防的視点を持つことで、管理職としてのひきだしを増やしていくことが大切だと感じました。」 8日は、「道徳教育のマネジメント」および「人材育成とコーチング」の講義・演習を行います。