学校教育の情報化研修 4日目

午前に金城学院大学の長谷川元洋教授と創造教育研究所の尾崎廉代表による「情報社会に主体的に参画する態度を育む指導」、午後から愛知教育大学の江島徹郎教授、梅田恭子准教授、齋藤ひとみ准教授による「学校教育の情報化を推進する研修の企画と運営」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 「市町村レベルの研修会を開くという設定で研修企画を作成しました。グループワークを通して作成することで、異校種などの多様な視点を取り入れながら作成することができました。例えば、ICTに苦手意識のある教員でも参加できるような募集のかけ方を心がけてはどうかという指摘がありました。機器の扱いが苦手な教員でも大丈夫そうだと思える前向きなキャッチコピーの作成、この研修を受けることで自分の授業がより良くなりそうという希望を持てるようなテーマ設定など、入口の段階で工夫できる点は沢山あったので、実際に研修運営をする際に活用したいです。」 「今まで自分たちが企画していた研修は、ターゲットが漠然としていたと気づきました。「地域の学校や対象者の実態」「受講対象者」「連携先」「目標」などを細かく設定した方がより狙いがはっきりし、効果的な研修の組み方が出来ると気づきました。この際にアンケートを用いるなど、事前リサーチも大事だと思いました。この気づきはどの研修でも使えると思うので、大切にしていきたいです。今まで指導主事として研修を運営してきましたが、コスト面や現場の教員の負担を考え、消極的な企画になってしまうことがありました。今日、現場にいる教員と話してみると、もっと実際に即した研修や能力別の研修があっても良いという意見があったので、参考にして積極的な研修企画をしようと思いました。」 「午前の講義では、現在の子供達を取り巻く情報社会の実情と、モラル教育について学びました。所属する県でも、小学校高学年ぐらいからスマートフォンを持ち始める児童が増え、それに伴ってトラブルも増えていると聞きます。モラル教育は最初が肝心という話だったので、小学校における充実化を図らなければならないと思いました。すでに携帯電話会社などと連携し、スマホとのつきあい方研修などは行っているので、これを続けていこうと思います。さらに、道徳教育でも取り上げるなど授業の枠を超え、教育課程全体でモラル教育を推進していかなければと思いました。愛知県が作成した「スマホ・ケータイトラブル読本」や愛知県警が公開しているサイバー犯罪の手口を紹介するポスターなど、豊富な資料が提示されたので活用してみたいです。」 2日は、「学校教育の情報化推進のためのICT戦略づくり」の講義・演習、「学校教育の情報化を推進するリーダーとして」をテーマとした課題協議を行います。