学校教育の情報化研修 2日目

午前は東北学院大学の稲垣忠教授による講義・演習「情報活用の実践力を育む学習活動の設計」、午後は国立教育政策研究所の鹿野利春教育課程調査官による講義・演習「情報の科学的な理解を深める指導」を行いました。また午前と午後それぞれにおいて、事例発表も行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「グループで情報活用型の授業の単元を考える演習が、とても勉強になりました。情報を活用してポスターや動画、プレゼンなどの成果物を作ることを単元のゴールとすることで、子供たちもその単元での目標が明確になり、真剣に授業に取り組むモチベーションに繋がると思います。またルーブリック表を作成することで、子供たちを見る視点を養うことができ、個に応じたきめ細かい評価ができるようになると思いました。勤務校に戻ったら、早速授業に取り入れていきたいと思います。」 「“情報活用型プロジェクト学習単元デザインシート”と、“情報活用からみた『学びの質』ルーブリック”が、大変参考になりました。『情報教育』というと、パソコン等の機器を駆使した難しいもの、と捉えられがちですが、決してそれだけではなく、日頃の授業の中にも『情報を活用する』活動は多く取り入れられています。例えば、『けがを防止するポスターを作る⇒グラフを載せる⇒元になるデータを読み取る⇒情報を活用する力が必要』など、『ポスターを作る』という活動の中にも、情報教育の視点は潜んでいます。デザインシートやルーブリックを活用することで、『実は情報教育に繋がっている』ということが可視化でき、とても有用だと思います。デザインシートを元に授業例を考え、職員間で共有することで、情報教育を考えるヒントになり、授業の幅が広がっていくと思います。」 「生徒一人一人にタブレット型PCを配付し、授業中の教師の問いに対する答えや考え方等を、生徒がそのPCに書き込んでその場で送信できる授業支援ソフトが、大変有用だと感じました。教師が生徒の考えを把握できるだけでなく、いろいろな考え方を全体に提示し、議論を深める材料にすることもできます。私は教育センターに勤めているので、教職員対象の研修で実際に使用し、まずはこういうツールがあるということを知ってもらうことから始め、ゆくゆくは導入を検討したいと考えています。こうした支援ソフトを活用することで、生徒たちがお互いの意見を共有でき、考え方の幅が広がることに繋がると思います。」 31日は「分かりやすい授業づくりのための教科指導におけるICT活用」「よりよい学校づくりのための校務の情報科の進め方」についての講義・事例発表・演習を行います。