中堅教員研修 12日目

昨日の大雪で辺り一面銀世界の中、本日も滞りなく研修を行うことができました。 本日は、東京学芸大学の末松裕基准教授による「マネジメントの実践に向けて」の講義・演習を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「日頃の業務の中で、行事等の年間計画や企画書の作成などに追われ、肝心の子供たちと接する時間があまりとれないことに、ずっとモヤモヤを感じていました。末松講師のお話は、そうした状況を打破できるような『マネジメント』の仕方についてのヒントをくれたように思います。職員が今どんな業務に手一杯になっているのか、自分の仕事に満足感を感じることはできているのか、そうしたことを見極め、適切に助言ができるような、そんな管理職になりたいと思いました。私がまだ教師になって間もない頃、周囲から批判を浴びるような提案をした時に、それでも『やってみよう』と英断してくれた校長を思い出しました。結果的にその提案はとてもうまくいき、その時に私は、責任を引き受けながらも私の思いを尊重してくれた校長に、心から救われた気持ちでいっぱいになりました。自分もそんな、若手の可能性を伸ばしてあげられるような管理職になりたいと思います。」 「『学校が管理される時代』から『学校を経営する時代』に移行していくというお話が、とても勉強になりました。これからの学校は、上からの指示や規則のみに従って動くのではなく、自らビジョンや戦略を持つ必要があると分かりました。そうしたビジョンを考える時に、地域や保護者、同僚をどのように活かすのかが大事になってくると思いました。勤務校に戻ったら、まずは職員同士や地域の方と積極的にコミュニケーションを図り、『対話』を通じて、学校のビジョンについての思いを共有していきたいと思っています。学校や子供たちの『こうありたい』というビジョンを共有することで、そのために不足している力などの課題も明確になり、ビジョンに向けた道筋が見えてくると思います。」 「組織の作り方やその方法論について学びを深めることができました。リーダーとして人を育てるとはどういうことか、自分の目指すべき道が見えた気がします。『リーダー』とは、決して管理職だけのことを言うのではなく、各学級においては、担任も生徒たちにとってのリーダーです。職員一人一人がリーダーシップを発揮し、学校を引っ張っていくことが大事だと思いました。そのために、これまで学んできたカリキュラム・マネジメント等を活用していきたいと思います。教師が率先してリーダーシップを発揮することで、それを見本として生徒にもリーダーシップを育むことができ、子供たちの自己肯定感の向上に繋がっていくと思います。」 24日は「スクール・コンプライアンス」の演習・協議を行います。 ※写真のポーズは1ユニットの1を表しています。