中堅教員研修 6日目

本日は、午前にCEEジャパン・代表理事専務の中許善弘氏による講義「キャリア教育」を、午後に音楽座ミュージカルによる講義・演習「コミュニケーション力」を行いました。 受講者のみなさんに、本日の感想を伺いました。 「キャリア教育の授業では、『人生は選択の連続だ』を主題として、一つひとつの選択から得られる経験の積み重ねの重要性を学びました。講義の中で、『ゲーム』を例にした説明がありました。子供が『ゲームをやりたい』といったときに、単に可否を伝えるのでは無く、『もしゲームをしなかったら何ができるか』という質問を投げかけた上で、『ゲームをする』ということは、『ゲームをしなかったらできること』の機会を失うことなのだと認識させて、二者の選択をさせるといった例でした。この例は、選択の結果を学習し、一連の選択はその子供にとって経験につながることを示したものです。自分はこの例を、まず親としての立場で考えました。自分の子供もゲームが好きで、日々どう対応しようかと考えることもあります。選択という形にすることで、その選択の価値について考えさせたいと思いました。『身につまされる経験があると納得できる』というお話もありましたが、自分が親としての立場で考えたように、今日の学びを伝えるときも、『自分にもこんな場面があった』と考えられるような内容を特に伝え、表面上の理論の伝達に留まらないような伝え方をしたいと感じています。」 「キャリア教育の講義では、『何を得るかではなく、何を失うかを考えて選択する』という話が印象に残っています。オポチュニティコストの考えに基づいたお話でしたが、普段はあまりしていない考え方なので、新しい視点を得られました。『選択しなかったことで失うもの』の価値を見極め、価値のある選択肢を選び取ろうという意識をつけ、経験をしていくと、人生やキャリアのさまざまな場面でも活きるように思います」 「講義の中で、コミュニケーションにおいて『自分の殻を破る』ことの大切さに触れられていました。自分が『気恥ずかしい』といった殻を持っていると、なかなか打ち解けて話ができなかったり、他者を巻き込んでいくコミュニケーションまで発展できなかったりすることが多いです。心を解放して相手に接することによって、互いに深く良いコミュニケーションがとれるという体験を、実際にこの場でできたことがとても良かったです」 「コミュニケーション力で行ったワークはどれもとても刺激的でした。特に印象的だったのは、『いいね!』のワークです。このワークでは、二人一組でペアを作り、お互いに相手に「いいね!」と声かけをしていきます。このとき、直前に言われた『いいね!』よりも大きな声で相手に「いいね!」を返します。だんだんジェスチャーも声も大きくなり、最終的には『これ以上は恥ずかしい』という殻も超えられるというワークでした。短時間ですがとても盛り上がりますし、初めて会った人ともすぐに打ち解けられる良いワークだと感じます。教員同士や生徒相手など、コミュニケーションを取りやすくするワークを活用できる場面は多々あるので、今日体験した活動をぜひ持ち帰って取り入れたいです」 28日は、「特別支援教育の充実」と「メンタルヘルス・マネジメント」の講義を行います。 ※写真は、「コミュニケーション力」のワークで行ったポーズです。