副校長・教頭等研修 6日目

午前に文教大学の松田素行教授による講義「生徒指導」及び、國學院大學の神長美津子教授による保育的関係の講義「生徒指導」を行い、午後からは、音楽座ミュージカルによる「コミュニケーション力」の講義・演習に取り組みました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「『生徒指導』の講義で松田講師に、いじめの判断基準を段階ごとにわかりやすく提示いただき、いじめの進行レベルに対する理解が深まりました。こうした観点は、保護者説明の際にも有効であるため、職員間でぜひ共有したいと思います。 いじめが進行するといのちの問題につながるケースも出てきます。そうした事態を招かないためにも学校内における教員の連携に加えて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等との連携も大切にして、みんなでサポートしながら解決に導きたいと思います。 自校の生徒指導研修で当講義の内容を共有し、松田講師がおっしゃっていた『子供の心の中に自分が存在する』教員になれるように心掛け、生徒指導に取り組んでいきたいと思います。」 「『生徒指導』の講義は、教育とは何か、子供とはどういった存在であるかといった概念を改めて見つめ直す機会となりました。生徒指導における『人格の尊重』や『個性の伸長』などの言葉の解釈や『本質を深める』『社会性を高める』の『深める』と『高める』の区別について明確に説明いただき、言葉の的確な解釈をとおして、生徒指導への理解を深めることができました。これらの解釈は、生徒指導においてはもちろんのこと、学習指導全般でも役に立つものであると認識しました。それと同時に、子供観や学びの本質などの概念への理解を深めて指導にあたることの大切さも学ぶことができました。 私は行政職に就いており、初任者研修から中堅研修まで講座を担当しています。指導における手法に限らず、課題の本質、学びの本質、子供観などを見つめる研修を計画していきたいと思います。」 「『コミュニケーション力』では、身体を動かしたり、声を出したりする演習を行い、徐々に心が開放されていく感覚を味わいました。印象的だったのが『鏡』のワークです。2人組になって相手と息を合わせ、互いの気持ちを読み取りながら動きを真似し合うというもので、コミュニケーションにおいて大切な『感じる』体験が詰まった演習でした。 また、学校での会議の場面を想定したロールプレイでは、教頭、教諭、保護者など立場の違う人を巻き込んでいく難しさを体感しました。 これらのワークショップには、メンバーが一緒に体感することによって、自分も関わっている、一つのゴールに向かってみんなで作り上げて行くという感覚を持つことができるメリットがあると思います。学校を運営していくうえでも、教職員を巻き込んで、教職員一人ひとりが主体的に関わっていくことは重要です。そのイメージづくりにも有効な演習であると思いました。」 14日は、「マネジメントの実践に向けて」の講義・演習及び、特別講義を行います。