副校長・教頭等研修 初日

幼稚園・小学校・中学校の副校長・教頭、指導主事等148名が参加する「教職員等中央研修第3回副校長・教頭等研修」が始まりました。本研修では、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得していただき、各地域の中核となる副校長・教頭等の育成を目的として、17日までの2週間、講義・演習を行います。 本日は、文部科学省初等中等教育局の淵上孝教育課程課長による「新しい時代の教育」、筑波大学大学院の浜田博文教授による講義「学校ビジョンと戦略」を行いました。 受講者の皆さんに感想を伺いました。 「校内研修・地域研修の質をいかに高めるか、何をどう伝えたら良いかを2週間で考え、持ち帰りたいと思います。淵上課長の話では、現在の政権が教育に力を入れており、それに従ってスピーディな流れが出来ているということが分かりました。学校マネジメントをする上で、文部科学省や政府の動向は知っておかなければと思いました。本日から始まった研修ではありますが、参加者の目的意識がはっきりとしており、とても有意義な話合いをすることができました。同じ課題や、それに対する解決策を持っている受講者と意見交換できたことでとてもほっとしました。午後の講義では講師の熱量にやる気を引き出され、これからの展望を見いだすことができました。」 「本学校では若手教員とのコミュニケーションの取り方や組織としての問題解決力に課題を抱えています。本日の講義では、組織力を高めるための取り組みについて学べて良かったです。たとえば、会議時間がなかなか取れない現状でもショートミーティングは欠かさず行い、考えや目標を共有することや、カリキュラム・マネジメントなど新しい学びを試した時には全員で振り返りをし、修正したものはすぐ引き継ぐことを行いたいと思いました。学校全体のコミュニケーションが大切だと繰り返されていたので、教員間の結びつきがより強固なものになるよう、声かけを積極的に行っていきたいです。」 「自校の現状振り返りシートを作成しました。自校の組織としての強み・弱み、校内コミュニケーションの機会、学校の共有ビジョン構築について確認することができました。改めて考えてみると、学校全体がまんべんなくコミュニケーション出来ている訳ではないと気づかされました。そして関わりが薄い教員間を結びつけるのは管理職の配慮次第だと気づかされました。副校長としてできることは何かを考え直すよい機会になりました。 また、学校はピラミッド型ではなくクモの巣型だという言葉が印象に残りました。上からの一方通行ではなく、教職員間の間でたくさんのつながりができることでより組織が発達し、さらに保護者や地域とつながっていくイメージが出来ました。校内研修では、クモの巣型の図を使ってつながり作りの大切さを教えていきたいです。」 7日は、「カリキュラム・マネジメント」の講義と「新しい学びの推進~主体的・対話的で深い学び~」の講義・演習を行います。